ジョブ・クラフティングはなぜ必要か?(最終回) [人事・教育問題]

ここまで述べてくれば、「学習する個人=ジョブ・クラフティングの考え方を実践する人」という図式が成り立つことがはっきりと見えてくるでしょう。
ジョブ・クラフティングは、組織(会社)から強制されなくても、自らの意思で仕事の工夫をし、やりがいを見つけようとするものです。“仕事の意義を広げる”、“仕事に創意工夫を加える”、“周囲との関わり方を見直す”という3つの工夫を通して、自分の仕事に対するモチベーションや満足度を高めることを目指します。
そうすれば、自分の仕事の役割や強みを自覚して、チームや組織の一員として責任感をもって成果を挙げるよう心掛ける社員になること請け合いです。
そのため、企業導入が理想的ですが、それができないときは「希望する個人が受講できるカフェテリア・プランに加える」ことをお勧めします。

なお、今回を以てジョブ・クラフティングに関する一連の投稿は終わりになります。
これから本格的に講演会、研修会を実施しますので声をかけていただければ幸いです。

*「JCによる自前の働き方改革」の講演会を受けつけています
*「JCによる自前の働き方改革」研修を受けつけています(日程は相談)
・個人(Zoom)の場合:1回6時間または2回ⅹ3時間・・・5万円+消費税
・企業の場合(1回25名まで):40万円+消費税
*http://www.ad-coach.jp/



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学習する組織と個人を結びつける「仕事の三角形」 [人事・教育問題]

 一方、個人の側も、常に学習することを心がけなければならない。そのために、自主的に学ぼうとするし、学習することを重視し、奨励するような会社を選ぼうとするだろう。
それを結びつける考え方がティモシー・ガルウェイの「仕事の三角形」(「インナーワーク」だ。
 ガルウェイは、仕事を、パフォーマンス(成果)、ラーニング(学習)、プレジャー(喜び)の3要素を頂点とした正三角形で表します。
そして、「学ぶことと喜びを味わうことは、仕事が生来持っている本質なのだ。…職場全体のどの位置にいても、職務が何であっても、『学習』は常に仕事の一部になっている」としている。そして、仕事では成果だけを強調する傾向が強いが、成果、学び、喜びの3つの要素が密接にからんでいる。そして、仕事から学び、それに喜びを感じると、仕事の成果も上がる、という。これに対して、成果だけを強調すると、働く意欲が後退し、学びも喜びの要素も薄れていく、というのだ。
       仕事の三角形.PNG

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JCはラーニング・オーガニゼーションの基礎 [人事・教育問題]

そのため会社は、学習する意欲のある社員を“人財”として重要視して確保することに注力するようになるだろう。しかもその場合、最新の知識やスキルを備えている個人を社外に探し求めるよりも、自社内の人材の学習意欲を刺激し、知識やスキルを更新させることに注力することのほうが長期的に見て有効だと気づくことになろう。
それを行う「育成する組織文化」をつくることこそがラーニング・オーガニゼーションの基礎となるものである。

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ジョブ・クラフティングは自らの判断による生き残り戦術 [人事・教育問題]

しかも、それを会社主導で強制されなくても、従業員が自らの意志で行う―従業員の自主性、自律性にもとづく―のですから、会社にとっても願ったり叶ったりのはずです。
ジョブ・クラフティングは、あくまで自分から仕事の見直しをして再創造しようという個人(従業員)側の動きであり、会社から言われなくても自ら進んで行おうというものです。
その流れに棹差して、背中を押すことが会社に求められるということです。

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ジョブ・クラフティングは「模範型」社員の仕事のやり方を見える化したもの [人事・教育問題]

ジョブ・クラフティングは、このような時代背景の中から出てきた方法論です。勿論これまでもそのような仕事のやり方をして、成果を出している人(ワークスタイル・テストで模範型⦅注⦆と判定された人)がいましたが、彼らはほぼJCの視点に基づいて仕事をしており、それを誰もが行えるよう体系化したのがJCだと言えます。これらの人たちがもっている暗黙知を“見える化”、すなわち形式知することで、全体のレベルアップを図ろうとするものだということができます。そして、この考え方に従って仕事に取り組むことがこれからの主流になっていくことが予想できます。

(注)模範型のスタイル:「彼らが他の人と明らかに違っているのは、自分自身をいつも
学習する環境におき、学習や失敗の分析から自らの活動を見直すプロセスをもち、
新たなスキルを実践していくことで常により高いものを目指そうとしている点で
ある」(ロバート・E・ケリー「9つの黄金測」)

スクリーンショット 20240119.png

(注)模範型の特長とJCの関係:
   模範型の特長とJCには、次に見るように密接な関係がある。
    ・(目的達成のために)独自の批判的考え方をする・・・・・認知JC
    ・リーダーやメンバーをサポートする・・・・・・・・・・人間関係JC
    ・課題解決のために対策を考えて積極的に行動する・・・・タスクJC
    ・自らのスキルを活かして仕事を楽しくしようとする・・・マッチング

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「学習する個人」になるにはどうすればよいか? [人事・教育問題]

それでは、「学習する個人」になるためにはどうすればよいのか?
変化が激しくなる一方のビジネス環境にあって今まで通りのやり方をしていては、平凡な結果しか得られないのはわかりきっている。
知識やスキル、更にはキャリアでさえも、ドッグイヤー(注1)と言われるほど陳腐化するのが早まっているので、常に更新していかなければならない。そして、その流れについていくためには、常に“学び続ける”ことが必要になってくる。しかも、それをランダムな個人流のやり方ではなく、できれば、誰もが対応できる“方法論”が求められるのです。
(注1)ドッグイヤー:ITの世界においては、6,7年分の変化が1年で起きること。

*「JCについての講演会」を受け付けています。

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「学習する組織」と「学習する個人」 [人事・教育問題]

一方で、会社と個人の間には次のような関係が成立するのも事実です。

変化の激しい世界に生き残るためには、組織は常に学習し、進化していく「学習する組織(ラーニング・オーガニゼーション)」にならなければならない。しかも、「組織は個人の学習を通してのみ学ぶ。学習する個人がいるからといって、必ずしも組織も学習するとは保証できないが、学習する個人がいなければ、学習する組織などありえない」(ピーター・センゲ「最強組織の法則」)という関係になるということだ。

つまり会社は、ラーニング組織にならなければならないが、それを支えるのは個人であること(個人の学習は組織の学習のための十分条件ではなく、必要条件である)。個人は、ラーニング組織(会社)の中で生き残るためには、「学習する個人」にならなければならない、という緊張した関係が成立することになります。

*「JCに関する講演会」を受けています。
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