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ジョブ・クラフティングによる自前の働き方改革(1) [人事・教育問題]

新プログラム「ジョブ・クラフティング(JC)による自前の働き方改革」を始めました。

「働き方改革」といえば、少子高齢化を背景にした労働市場に対応すべく、国の政策(2018年に「働き方改革関連法」が成立)として時間外労働の上限規制や年次有給休暇の取得義務など制度・環境面から整備を図ろうとするものです。そこから出てきた考え方がワークライフ・バランスですが、仕事そのものを変えるわけではありません。
それに対して、働く人々が自らの意思で「仕事に対する考え方(認知)や取り組み方を変え、自分の強みを活かす」ことなどによって、仕事をもっと“やりがいのある”ものに変えていこうとする動きが出てきました。

それはジョブ・クラフティング(Job Crafting。以下JC という)という理論で、米エール大学のエイミー・レズネスキー准教授とミシガン大学のジェーン・E・ダットン教授が、2001年に提唱したものです。いわば自前の働き方改革と言ってよいものです。ジョブ・クラフティングを実践することで、仕事に対する考え方が変わり、ワークエンゲイジメントが高まり、仕事の満足度やパフォーマンスが向上すると言われています。

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ジョブ・クラフティングによる自前の働き方改革(2) [人事・教育問題]

ここでは、ジョブ・クラフティングの趣旨に沿った形で、2つのステップ(働き方→仕事)を踏んで、仕事をやりがいのあるものにするための自主的な「働き方改革」を試行することにします。
このようなステップを踏む理由は、「どのように仕事をするかは、そのバックボーンとなる労働観が関わっていて、仕事だけを切り離しても意味がない」からです。つまり、どう働くかという文脈の中で、仕事への向き合い方が決まってくるという関係があるからです。

1. ワークスタイル―自分の働き方―について考える
2.ジョブ・クラフティングにより自分の仕事への取り組み方を考える

これらの関係を図示すると、次のように表すことができます。(図は省略)

働き方→仕事 関係図.PNG




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ジョブ・クラフティングによる自前の働き方改革(3) [人事・教育問題]

「自分のワークスタイルを確認する」

私たちは、ふだん働くことに多くの時間を費やしています。しかし、自分がどんなやり方で仕事をしていて、組織にどの程度貢献しているか意識している人はそう多くいません。そこで、まず自分が仕事に対してどんなスタンスで臨んでいるかについてテストを受けます。(回答時間は15分。テストは省略)

テスト(アンケート)の結果は、2つの軸からなるマトリックス図で表示されます。
縦軸は「考え方」を、横軸は「仕事に取り組む態度」をそれぞれ表していて、5つのスタイルが見えてきます。そしてそのうちどれかに該当するように設計されています。
1. 模範型:独自の批判的考え方をし、組織の問題に積極的に関与するタイプ
2. 順応型:独自の考え方はしない(依存的)で、組織の問題には積極的に関与するタイプ
3. 評論家型:独自の批判的考え方をするが、組織の問題には消極的に関与するタイプ
4. 消極型:独自の考え方はしない(依存的)で、組織の問題には消極的に関与するタイプ
5. 実務的:独自の考え方も、組織の問題への関与もほどほどにするタイプ
これらのうち、自分がどのタイプに属するかーいわば自分の現在地を知ることになるのです。

「考え方」「仕事に取り組む態度」マトリックス.PNG

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ジョブ・クラフティングによる自前の働き方改革(4) [人事・教育問題]

このワークスタイル・テストの目的は2つあります。
まず、自分のワークスタイルは何かを知ること。つまり、自分がよく使用するパターン、いわば、自分の働き方についての現在地を確認することです。
そのため、自分の型だけでなくそれぞれの型が、次の3点についてどのようなイメージになるか、チームで議論してまとめることにします。それは、自分の偏った見方を修正することに役立ちます。
① 仕事や組織に対する向き合い方
② 周囲の理解
③ 会社や上司に対する要望
それが出来上がって全体像が見えた段階で、次に、自分が希望するワークスタイルを見定め、それを身につけるためのロードマップを手に入れることです。これが目的地になります。

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ジョブ・クラフティングによる自前の働き方改革(5) [人事・教育問題]

ワークスタイルの現状がどうであれ、誰もがもっと楽しく仕事をしたいと思うものです。その場合、ほとんどの人はできれば模範型に移りたいと意思表示します。そして、自分が理想とする(移りたい)地点が決まれば、次に必要なことは、次の2つのことを確認します。
① 考え方の差 =希望する「考え方のポイント」- 現状の「考え方のポイント」
➁ 態度の差  =希望する「態度のポイント」 - 現状の「態度のポイント」
これら2つの差が、あなたがこれから身につけるべき努力目標になります。
そして、それを行うのがジョブ・クラフティング(JC)の考え方であり、JCに取り組むことでそれが可能になるのです。
そこで、次回からJCによる働き方改革の本丸に入っていくことにします。

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ジョブ・クラフティングによる自前の働き方改革(6) [人事・教育問題]

自分のワークスタイルが確認できたところで、次のステップは、「自分の仕事の見直し」を行ってもっと仕事にやりがいを手に入れることです。
それを行うにあたって、参考になるのがジョブ・クラフティング(Job Crafting=JC)という考え方です。
 最初のところで述べたように、ジョブ・クラフティング(JC)とは、米エール大学のエイミー・レズネスキー准教授とミシガン大学のジェーン・E・ダットン教授が、2001年に提唱した理論です。「仕事に対する考え方(認知)や取り組み方を変え、自分の強みを活かすことなどによって、仕事のなかに主体的にやりがいを見出していく」ことを目指します。
2人の提唱する方法論に従うと、「与えられた仕事」(やらなければならない=have to~)が、「やりたい仕事」(want to~)に変わってくるというものです。

与えられた仕事→やりたい仕事.PNG

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ジョブ・クラフティングによる自前の働き方改革(7) [人事・教育問題]

●日本におけるジョブ・クラフティング(JC)の例
―東京ディズニーリゾートの掃除スタッフ

JC の事例として有名なのが「東京ディズニーリゾートの掃除スタッフ」です。
掃除スタッフの仕事は、文字通り「園内の掃除をすること」です。「掃除をする」という業務の性質上、とても面白いとは言えず、モチベーションを保ちにくい仕事に見えます。
しかし、同園においては、掃除スタッフは「カストーディアルキャスト(custodial cast)」という魅力的な名前で呼ばれています。そして、彼らは自らの仕事を園内をきれいに掃除する役割を担っていると同時に、来園者の「おもてなし」をするキャストの一員として位置付けています。
つまり、「掃除をする」という役割認知を「来園者のおもてなしをする」という認知に変更することで、スタッフの意識も仕事も変わってきたのです。
そして、来園者に楽しんでもらうため、モッブを使って地面にキャラクターの絵を描いたり、写真を撮ったり、ユーモアを交えて道案内をするなど、自分で考えて積極的に来園者と交流し、園を盛り上げているのです。
彼らは、ただ掃除をするだけでなく、自分で何ができるかを工夫して、来園者と交流しながら生き生きと働いています。(*不人気職種から人気職種に変わった)

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