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ジョブ・クラフティングと人事考課 [ジョブ・クラフティング]

ジョブ・クラフティングの話をすると、時どき質問を受けます。
それは、JCの全体のイメージを一言で言うとどうなりますか?ということだ。
そんなとき、私は人事考課の話を出して、次のように答えることにしている。
「人事考課を行うとき、評価者のバラツキを無くすために次のような分布になるよう求められることがあるでしょう。
例えば、5段階(a, b, c, d, e)評価を(a:10%, b:20%, c:40%, d:20%, e:10%)にする。
その場合、aには模範型の優秀な社員が該当するでしょう。
このとき、b, c, d, e に該当する人たちをa になるように自主的に自分の仕事のやり方を見直そうというのがジョブ・クラフティングです。」
いかがですか?あなたはどんな感想をお持ちですか?
できれば、あなたのご意見を聞かせてください。


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最後に [ジョブ・クラフティング]

Ⅱ.働き方(仕事)の変化―ジョブ・クラフティング   

最後に
いかがでしょうか。
自分でも個人的にやってみようと思っていただけたら幸いです。もしそう感じていただけない場合は、それは私の説得力不足だと思います。その場合は、だまされたと思ってやってみてください。やってみて初めてその良さを納得していただけると思います。
また、そんな良いことはわかったが、悪いことはないのか?という質問を受けることもあります。
そこで最後に、JCについての注意点を書いておきたいと思います。

JCは確かに大きなメリットがありますが、それは良いことばかりではありません。両刃の剣になりうることです。
というのは、JCはあくまで個人(従業員)の自主的な活動ですが、組織(会社)側にその受け入れ体勢がなければ、従業員はやる気をなくしてしまう可能性が強くなるということです。
つまり、従業員が自分の仕事を見直して自主的に仕事の改善を図ろうとしているのに、組織や上司が“勝手なことをしている”と受け止めればどうなるか・・・あきらめて最低限にしか仕事をしなくなるか、最悪の場合、会社を辞めていくことになるかもしれません。停滞している企業でよく見かける風景です。

つまり、従業員のほうがその気になって仕事の改善をしようとしているのに、会社のほうでは旧態依然としたやり方をするならば、従業員の心は会社から離れていくことになることが予想されます。
従業員にそういった仕事に対する態度―それも前向きな態度―を期待するのであれば、そういった社員を部下として持つ上司は、それをサポートする必要があるし、会社もそれを受け止めて制度として評価・支援する方策を考える必要があるということです。
最悪の場合でも、研修をカフェテリア・プランの中に組み込んで、進んで勉強しようとする社員を支援することが必要になります。
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自分でジョブ・クラフティングをやってみる [ジョブ・クラフティング]

Ⅱ.働き方(仕事)の変化―ジョブ・クラフティング    

9. 自分でジョブ・クラフティングをやってみる
ジョブ・クラフティングの考え方がわかったところで、今度はいよいよ自分でJCのプロセスを体験してみる番です。
幸いにも、JCは方法論としての枠組みが体系化されていて、その手順に従って自分の考え方を記入していけばよいのです。
まず担当している仕事の棚卸をして、時間がかかる順に並べます。いわゆるTo do listをつくる作業です。
その中でどれから始めても構いませんが、興味を持って取り組んでいる仕事(色々なアイデアが浮かびやすい)からスタートし、やり方に慣れたところで他の仕事に広げるのが近道です。
そして、その結果を下記のような図に書き入れることにします。
そこには、すでに東京ディズニーリゾートの掃除スタッフの例が入っていますので、それに合わせるように簡単に要約したものを記入していきます。
そして、最後のマッチング欄に、自分の得意なスキルを用いて仕事をしている自分をイメージして書き入れます。
これで完成です。全体を眺めてみて、きっと以前よりは楽しく仕事をしている自分を発見されて驚かれることでしょう。

JCによる仕事の再創造(総括表).PNG

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マッチング [ジョブ・クラフティング]

Ⅱ.働き方(仕事)の変化―ジョブ・クラフティング   

8. マッチング
次はマッチングです。
これまでの作業を通じて、ジョブ・クラフティングの3つの視点―「仕事のやり方の工夫」、「人間関係の工夫」および「仕事の捉え方の工夫」―で仕事を見直すことで、“自分にもこんなことが出来る”と得意なスキルを活かして仕事に取り組めそうな気がしてくるはずです。これがマッチングのプロセスです。
今までは、“仕事は仕事”と、自分を切り離して受身的に考えていましたが、JCではこれらの結果と自分の得意分野を結びつけてマッチングすることを求めます。すると、これまでの仕事のやり方とは違ったやり方をして取り組んでいる自分の姿が浮かび上がってきます。
3人の石切職人の場合は、「大聖堂を建てている姿」が、東京ディズニーリゾートの掃除スタッフの場合は、「来園者をもてなしている姿」が、それぞれ見えてきます。
あなたも、この一連のプロセスを体験することで、今までとは違った新しい自分の姿を発見できるに違いありません。

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認知クラフティング(仕事の捉え方や考え方に関する工夫) [ジョブ・クラフティング]

Ⅱ.働き方(仕事)の変化―ジョブ・クラフティング    
7.認知クラフティング(仕事の捉え方や考え方に関する工夫)
ジョブ・クラフティングの3番目は認知クラフティングです。
仕事の目的や意味を捉え直したり、自分の興味・関心と結びつけて考えることで、今までと違って、やりがいを感じながら、仕事に取り組むことを目指します。
前回のブログで紹介した「3人の石切職人」のエピソードや、「東京ディズニーリゾート
の掃除スタッフ」の例でわかるように、自分の仕事を退屈な作業と考えるのではなく、
最終的な目的―石切職人の場合は「大聖堂を建てる」、掃除スタッフの場合は「来園者の
おもてなしをする」―を考えて積極的に意義を見出すことでモチベーションを高めること
ができます。仕事には必ず目的があり、自分の仕事について見直してみると、今まで見逃
していた新しい意味や目的を発見できるかもしれません。

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人間関係クラフティング(周囲の人々への働きかけの工夫) [ジョブ・クラフティング]

Ⅱ.働き方(仕事)の変化―ジョブ・クラフティング   

6.人間関係クラフティング(周囲の人々への働きかけの工夫)
ジョブ・クラフティングの2番目は人間関係のクラフティングです。
仕事で関わる人(同僚、上司、顧客、取引業者等)との関係を見直して、その人たちに対する接し方、コミュニケーションのあり方を変えてみることで仕事に新しい見方を加え、もっと楽しく、効果的になることが期待できます。
 仕事は多くの場合、「分業による協業」という形で複数の人が関わっています。そこで前工程、後工程の関係者の人たちと話し合って、自分の仕事の成果がどのように使われ、評価されているか率直にフィードバックしてもらいます。そしてどのようにすれば全体最適になるか知恵を出し合ってみることで、仕事の合理化だけでなく、コミュニケーションもまた人間関係も円滑になることが期待されます。もちろん、そのようなスタンスで作業すれば、仕事の成果も上がってきます。
  
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作業(タスク)クラフティング(仕事のやり方に関する工夫) [ジョブ・クラフティング]

Ⅱ.働き方(仕事)の変化―ジョブ・クラフティング   

5.作業(タスク)クラフティング(仕事のやり方に関する工夫)
ジョブ・クラフティングで最初にやることは、タスク・クラフテイングです。
一般的に、仕事(ジョブ)は複数の作業(タスク)から成り立っていて、会社や上司から仕事を与えられるとき、作業のやり方まで細かに指示されることはありません。つまり、作業のやり方は自分なりに工夫することは可能ですし、上司もそれを期待しているはずです。そこで、作業の具体的な内容や方法を自分なりに工夫して、削除、追加、変更したりして、仕事の内容を充実させることを目指します。慣れ親しんだものに新しさをつけ加えるのです。
いつも手がける仕事を同じようなやり方でやっていては飽きてしまうし成長もできません。別のやり方を工夫する、デスクワークの場合、エクセルやAIのスキルを伸ばしてより使いやすい表を作るとか、イラストを挿入するなど自分なりに工夫して仕事にsomethingを付け加えるのです。その結果、マンネリが打破され、仕事に新鮮味が出てきます。

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