ジョブ・クラフティングについて [人事・教育問題]

これまで20回にわたってジョブ・クラフティングについて書いてきましたが、それでは何故JCなのか?
という問題意識をもっている人には、少し遠回りな言い回しになったのではないかと気になっていました。そこで、この問題に取り組むキッカケになった疑問ーにダイレクトに切り込んでみたいと思っています。来年1月1日から「なぜJCが必要か?」というテーマで書く予定です。

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ジョブ・クラフティングによる自前の働き方改革(20) [人事・教育問題]

キャロル・ドゥエックによれば、マインドセットにはGrowth(成長型)とFixed(固定型)の2種類があるという。2つのマインドセットの違いは主に「努力」と「才能」のどちらを信じるかで、「挑戦心」や「壁にぶつかった時の態度」、「失敗への向き合い方」などが変わってくる。
・Growth Mindset(成長型マインドセット)とは:能力は努力して伸ばすことができる
・Fixed Mindset(固定型マインドセット)とは:能力は伸ばすことはできない           
2つのマインドセットの違い(「変化しうる/固定的である」)という対比を仕事に対して適用すると次のようになる。
・固定型マインドセットをもてば、仕事は自分では変えられないと考える。
・成長型マインドセットをもてば、仕事は自分で変えることができると考える。

すなわち、固定型マインドセットの人は、ネガティブに自分の仕事にはクラフティングの余地はないと考え、その機会を探そうとしない。それに対して、成長型マインドセットの人は、ポジティブに「自分はJCを通じて仕事を変えることができる」と思ってJCの機会がないかを探そうとするだろう。
必要なことは、成長型マインドセットをもって、仕事に対して前向きな認知(興味・関心)と努力(やり方の工夫)だということだ。

*HPは→ http://www/ad-coach.j

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ジョブ・クラフティングによる自前の働き方改革(19) [人事・教育問題]

これまで述べてきたジョブ・クラフティングを自分でやってみると、どう仕事に取り組むかという問題は、最後には仕事そのものに対する見方(認知)をどうするかという根っこの問題に行きつくことになります。特に変化の激しいVUCAの時代に生きるためには、これまで信じられてきた仕事観では変化についていけないで取り残されてしまいます。
それでは、これまでの仕事観とは何か?そして新しい仕事観とは何か?それらの違いは並べて比較してみるとはっきりします。
①仕事は、与えられた課題で成果を出すために“やらなければならないこと”
➁仕事は、“課題に取り組む過程で学習し、自分自身の可能性を伸ばしながら成果を出すこと”
すなわち、知識やスキルはすぐに陳腐化する変化の時代に生きる我々にとっては、常にそれらを更新していかなければならないのです。
企業も持続的成長を支える「学習する組織(ラーニング・オーガニゼーション)」(ピーター・センゲ)が必要になるように、個人も常に“学び続ける”ことが求められているのです。しかも、それは会社から言われたからするのではなく、自ら身につけていかなければならない態度だということです。それこそは、自律ということであり、これからは自律人間が求まられているのです。
そして、そのための方法がジョブ・クラフティングになるわけです。
ジョブ・クラフティングは、あくまで自分から仕事の見直しをして再創造しようという動きであり、それを行うことは自分自身のためですが、それは結果として会社のためになってくるのです。

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ジョブ・クラフティングによる自前の働き方改革(18) [人事・教育問題]

●JC計画を立て、実行に移す

JCを実際にやってみると、今までとは違ったやり方で仕事をしている自分の姿をイメージできると思います。次は、これを実行に移す番です。
そのために、3つのクラフティングでいくつか変更があるはずですから、どれから始めるか実行計画を立てましょう。それから実行に移すことです。
このプロセスは、PDCA:P(Plan)-D(Do)-C(Check)-Å(Action)サイクルそのものです。
そして、1~2か月後に、実行計画を振り返り、次のような点で検証することにします。もし、一緒に研修を受けて議論した仲間がいるならば、お互いに話し合って、次の改善に結びつけていきます。
そうすれば、仕事はきっと今までよりも楽しくなり、JCの効果を実感できると思います。
① JCを実行して気持ちの変化があったか?→どのように変わったか?
② JCがやりやすい業務と、やりにくい業務があれば、それは何か?
③ 3つのクラフティングのうち、何がうまくいき、何がネックになったか?
④ 仕事の関係者をどの程度巻き込めたか?できなかった場合、それは何故か?
⑤ 上司や周囲の人たちの励ましや支援を受けたか?その人たちの目をどう感じたか?
⑥ JCを成功させるにはどうしたらよいか?

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ジョブ・クラフティングによる自前の働き方改革(17) [人事・教育問題]

・自分でジョブ・クラフティングをやってみる
いよいよ自分でジョブ・クラフティングを実施する番です。これまで見てきたプロセスの順序に従って自分の考え方を書き出して見ることです。まず担当している仕事の棚卸をして、時間がかかる順に並べます。いわゆるTo do listをつくる作業です。
その中でどれから始めても構いませんが、興味を持って取り組んでいる仕事(色々なアイデアが浮かびやすい)からスタートし、やり方に慣れたところで他の仕事に広げるのが近道です。

 そして、東京ディズニーリゾートの掃除スタッフの例に倣って、クラフティングした結果を総括表に記入します。これは、これまでやってきたMPS質問、クラフティングおよびマッチングのプロセスを総括する一連の関連図になります。

JCによる仕事の再創造(総括表).PNG

*http://www.ad-coach.jp/







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ジョブ・クラフティングによる自前の働き方改革(16) [人事・教育問題]

次はマッチングです。
これまで、MPS質問―仕事の意義・目的、仕事の楽しみ、自分の強み―に答えることで仕事
に対する自己分析を行いました。そして、どんな仕事をするかよりも、今の仕事にどんな
意味づけをするかを確認することで自分の能力を発揮できるか考えてきました。
   
そのうえで、3つのクラフティング―仕事のやり方の工夫、人間関係の工夫および仕事の
捉え方の工夫―を実施してきました。
これらの結果を組み合わせて総合的に判断すると、これまでの自分の仕事のやり方とは違
ったやり方をして取り組んでいる自分の姿が浮かび上がってきます。
3人の石切職人の場合は、「大聖堂を建てている姿」が、東京ディズニーランドの掃除
スタッフの場合は、「来園者をもてなしている姿」が、それぞれ見えてきます。
あなたも、この一連のプロセスを体験することで、新しい自分の姿を見つけられると思い
ます。

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ジョブ・クラフティングによる自前の働き方改革(15) [人事・教育問題]

(3)認知クラフティング(仕事の捉え方や考え方に関する工夫)

●ジョブ・クラフティングの3番目は認知クラフティングです。
仕事の目的や意味を捉え直したり、自分の興味・関心と結びつけて考えることで、今までと違って、やりがいを感じながら、仕事に取り組むことを目指します。
「3人の石切職人」のエピソードや東京ディズニーリゾートの掃除スタッフの例でわかる
ように、自分の仕事を退屈な作業と考えるのではなく、最終的な目的―大聖堂を建てる、
来園者のおもてなしをするーを考えて積極的に意義を見出すことでモチベーションを高め
ることができます。自分の仕事について改めて見直してみましょう。
*東京ディズニーリゾートの掃除スタッフも、掃除をするという役割から来園者の「おもてなし」をするという視点で捉え直し、「モッブを使ってキャラクターの絵を描く、来園者の写真を撮る、道案内をする」など業務範囲を広げています。

 *http://www.ad-coach.jp/
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