ジョブ・クラフティングによる自前の働き方改革(14) [人事・教育問題]

●人間関係クラフティング(周囲の人々への働きかけの工夫)

ジョブ・クラフティングの2番目は人間関係のクラフティングです。
仕事で関わる人(同僚、上司、顧客、取引業者等)との関係を見直して、その人たちに対する接し方、コミュニケーションのあり方を変えてみることで、仕事はもっと楽しく、効率的になることが期待できます。
 仕事は多くの場合、「分業による協業」という形で複数の人が関わっています。そこで前工程、後工程の関係者の人たちと話し合って、自分の仕事の成果がどのように使われ、評価されているか率直にフィードバックしてもらいます。そしてどのようにすれば全体最適になるか知恵を出し合ってみることで、仕事の合理化だけでなく、コミュニケーションもまた人間関係も豊かになることが期待されます。もちろん、そのようなスタンスで作業すれば、仕事の成果も上がってきます。
 *東京ディズニーリゾートの掃除スタッフも、積極的に来園者に声をかけてサービスのきっかけをつくっています。

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ジョブ・クラフティングによる自前の働き方改革(13) [人事・教育問題]

(1) 作業(タスク)クラフティング(仕事のやり方に関する工夫)

●一般的に、仕事(ジョブ)は複数の作業(タスク)から成り立っていて、会社や上司から仕事を与えられるとき、作業のやり方まで細かに指示されることはありません。つまり、作業のやり方は自分なりに工夫することは可能ですし、上司もそれを期待しているのです。そこで、作業の具体的な内容や方法を工夫して、削除、追加、変更したりして、仕事の内容を充実することを目指します。慣れ親しんだものに新しさをつけ加えるのです。
いつも手がける仕事を同じようなやり方でやっていては飽きてしまうし成長もできません。別のやり方を工夫したり、デスクワークの場合、エクセルやAIのスキルを伸ばしてより使いやすい表を作るとか、イラストを挿入するなど自分なりに工夫をすることができるはずです。その結果、マンネリが打破され、仕事に新鮮味が出てきます。
*東京ディズニーリゾートの掃除スタッフも、本来の掃除以外に範囲を広げて来園者をもてなしています。
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ジョブ・クラフティングによる自前の働き方改革(12) [人事・教育問題]

3.ジョブ・クラフティングを実践するための具体的なプロセス

 JC は、自分の仕事のやり方を次の3つの視点から見直し、修正(変更)を加えることで仕事に対する主体性を引き出すことを目指しています。そのとき、これまでに行ってきた分析(MPS分析)の結果を有効活用して紐づけ、マッチングすることになります。
(1) 作業(タスク)クラフティング(仕事のやり方に関する工夫)
(2) 人間関係クラフティング(周囲の人々への働きかけの工夫)
(3) 認知クラフティング(仕事の捉え方や考え方に関する工夫)
これらについて、次回から一つずつ見ていくことにしましょう。

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ジョブ・クラフティングによる自前の働き方改革(11) [人事・教育問題]

2.自己分析―MPS質問に答える:

JC の2つ目のポイントは、MPSという質問に答えることです。すでにワークスタイル・テストを受けることで、自分がどんなスタイルで働いているかについて見てきました。ここでは、なぜそのような態度をとるかについて踏み込んで自己分析することになります。

次の質問に答えてみてください。即答できる人は少ないかもしれません。ふだん仕事をしているときは、このようなことを考えないで、今まで通りのやり方で行うことが多いことに気づかされます。また、こんなことは考えたこともない、という人もいます。
そこで改めて、自分自身が「仕事をする」ことについて考えることにします。そして、現在およびこれからの仕事に活かすことを考えます。これらが明確になれば、次に見るクラフティングの結果とマッチングさせる準備ができたことになります。
・Ⅿ:Meaning(仕事の意義・目的)
① 今の仕事の目的・意義は何だろう?
② どんなことをしている時に仕事の意義を感じ、自分としても満足か?
・P:Pleasure(仕事の喜び・楽しさ)
① 仕事をする楽しみとは何だろう?
② 仕事をしていて、どんな時に喜びを感じるか?
・S:Strength(自分の強み・得意なこと)
① 自分にはどんな強み、得意なことがあるだろうか?
② これまでやってきたことで、強みをうまく発揮できたことはどんなことだろうか?これから活かすとしたら何だろう?

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ジョブ・クラフティングによる自前の働き方改革(10) [人事・教育問題]

●「3人の石切職人(レンガ職人)」のエピソード:
仕事に対する意味づけについて端的に物語るものとして「3人の石切職人(レンガ職人)」というエピソードがある。

レンガを積んでいる現場を通りかかった人がレンガ職人に「何をしているのですか?」と尋ねた。
すると三者三様の答えが返ってきた。
一番目の職人は、「親方の命令でレンガを積んでいるんだよ」と答えた。
二番目の職人は、「壁をつくっているんだよ」と答えた。
三番目の職人は、「歴史に残る大聖堂を建てているんだよ」と誇らしげに答えた。

「3人の石切職人」の教訓は、どんな仕事にも意義を見出すことができることを示しています。
もともと天職とは、それをするために生まれてきたという職業や仕事というよりは、人が職業や仕事に持ち込む「生きる意味」です。大切なのは、「何をするかではなく、どのように行うかである」。

この理論を提唱した2人の学者も、病院の清掃員、美容師、技師、レストランの従業員などの調査を行って、どの職業にも一定割合の「仕事に意義を認め」て、生き生きと働いている人たちがいることを示しています。
「東京ディズニーリゾートの掃除スタッフ」にも同じような趣旨を見ることができます。
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ジョブ・クラフティングによる自前の働き方改革(9) [人事・教育問題]

1.仕事の分類

 レズネスキー准教授とダットン教授は、(仕事に)取り組むスタンスの違いにより、仕事を「労働」、「キャリア」、「天職」の3つに分類しています。
そしてその背後には動機があり、義務として「やらなければならない(have to~)」という外発的動機と、「やりたい(want to~)」という内発的動機があり、そのうち、内発的動機のレベルを引き上げることで、取り組み姿勢もまたパフォーマンスも上がってくると見なしています。そのためにMPSという質問に答える形で、その人の動機と仕事観の確認を行っています。

 一般的に、仕事は会社や上司から与えられますから、基本的には外発的動機になりますが、その仕事を「どのように行うか」まで指示されることはありません。仕事は、複数のタスク(作業)から構成されていて、その量や内容、方法を変更することは本人の工夫次第でできることになります。仕事がつまらなくなったり、また楽しくなったりするのは本人次第だということになります。
仕事に対する意味づけは本人が行うものであり、JC はそのことを問題にしていると言えるのです。
 よく、「馬を水辺に連れていくことはできるが、水を飲ますことはできない」と言われますが、仕事にも同じことが言えるのです。本人がその気になって自ら「水を飲みたい→仕事をしたい」と思うようになったとき、その仕事は外発的動機から内発的動機に転化したことになるのです。

仕事の分類.PNG

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ジョブ・クラフティングによる自前の働き方改革(8) [人事・教育問題]

〇ジョブ・クラフティングのロードマップ
ジョブ・クラフティング は、次のステップを踏んで行われます。
1.仕事の分類と働く動機について考える
  仕事への向き合い方(動機)により、労働(外発的動機)、キャリア(外発的動機
と内発的動機の中間)、天職(内発的動機)に分類

2.自己分析―MPS質問に答える
  M(Meaning=意義):仕事の意義、目的を考える
  P(Pleasure=喜び):仕事をする楽しみ、喜びを考える
  S(Strength=強み):自分の強み、得意なことを考える

3.3つのクラフティング
  担当する仕事の棚卸をして「To Do List」をつくったうえ、次のステップを踏んで
クラフティングを実施する。
  ① 作業クラフティング(仕事のやり方に対する工夫)
  ➁ 人間関係クラフティング(仕事に関係する周囲の人への働きかけの工夫)
  ➂ 認知クラフティング(仕事の捉え方に関する工夫)
  ④ マッチング(クラフティングの結果と自己分析(得意なこと)をマッチング
   させる)
次回から、これらのことを順を追って説明することにします。

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