自尊心の低い人の組織行動(15) [自尊心]

自尊心の低い人は、他者と「比較」し、「勝ち負け」にこだわる生き方をするのが特徴だ。
その場合、できれば勝ちたいが、自分の力を考えると勝てそうにない。そこで勝たなくてもせめて負けたくないという心理が働く。組織の中でもその習性が顔を出し独特の行動パターンを示す。
まず、仕事をするときは「正しく」という視点より、「失敗しない」という視点で考えようとする。つまり、失敗して他者からバカにされたくないので、それを避けられる―あらかじめ答えや方法が決っていること―それを忠実に守ろうとする。自分の判断でやろうとすると、間違う可能性があるので、それはしたくないのだ。
また、集団で何かを決めるときには、否定されるのが嫌なものだから、決して自分のほうから発言することはしない。大勢が決まりそうだと判断されるときに、決まりそうな案に賛成するのだ。
自分の意見に自信がないだけに、誰の意見が通りそうか(誰が強いか)を気にし、その人の意見に従うのが得策だと思うようになるのだ。できれば強い側につきたい。いわば「派閥の論理」に与しようとする。
強い人の後をくっついていけば自分の弱さや欠点を他者に見られなくてすむ。そして「虎の威」を借りた行動をとるようになる。そのかわり、上(強い)の人から言われると、臭いものには蓋をするし、悪いと思いながら組織を守るための行動をとることがあるのだ。
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