劣等感について(10-②) [自尊心]

劣等感は比較しなければ起こらない。比較することによってはじめて「自分が他者より劣っている(優れている)」ことを感じる。この傾向は小さい時からの生育の過程で身につけてきた習性だといってよい。親が、他の子どもの良い点と比較して劣っているところを「お前は・・・」と指摘し、言い聞かせてきたことが影響している。親は、善意で自分の子どもに〝あんなになってほしい“と期待してメッセージを伝えているのだ。ところが、子どものほうはその都度「(親の期待に応えられない)自分はダメな人間だ」と思ってしまう。たとえ比較される相手より自分には優れている点があっても関係ない。そして、大きくなっても常に、他人と、しかも自分よりも優れている点と比較する習慣が身についてしまったのだ。
*アドラーは、他者との比較だけでなく、「こうありたいと思う目標」と「目標通りにできない現実の自分」とのギャップに対してもつマイナス感情も劣等感に含めています。
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