自尊心の高い人と劣等感(11) [自尊心]

自尊心の高い人も劣等感をもちます。
ただし自尊心の高い人は、その劣等感を受け入れて、それを克服しようと努力します。
歴史的にも、3重苦を克服したヘレン・ケラー、また、小さい時に吃音だった人が、大きくなって雄弁な政治家になったという話が伝えられています。イギリスのチャーチル元首相やアメリカのバイデン大統領も小さいときに吃音だったということで有名です。
もっと身近な例としては、パラリンピックに出場した選手の皆さんがあります。彼らは心身のハンディキャップに劣等感を感じたはずです。それでも周囲の皆さんの理解と支援を受けて「失ったものを数えないで、残った機能を最大限に活かそう」と懸命な努力をしてそれを克服しています。
このようなプラスの対応の仕方を、(アドラー)心理学では「正の補償行動」と言います。
それができるのは、本人に「こうなりたい」という前向きな目標があり、それを実現したいがために補償行動がでてくるのです。劣等感を感じただけではそれは出てきません。その劣等性を克服して成長したいという思いがあるからこそ起こるのが正の補償行動で、それは成長思考の自尊心の高い人に起こることです。自尊心の高い人は、劣等感をバネにして成長することができるのです。
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