自尊心の低い人と「優越コンプレックス」(13-①) [自尊心]

 自尊心の低い人と「優越コンプレックス」(13-①)(2022.9.15)
劣等コンプレックスがさらに高じると、それとは別の方法で劣等感を解消しようとする動きが出てきます。その人は、自分が実際には優れているわけではないのに、優れているように振舞い、それを他者に見せつけようとします。いわゆる空威張りです。これを「優越コンプレックス」といいます。
 つまり、他者に対して優越感を示すことによって、自分の劣等感を補償しようとするのです。例えば、ブランド品を身に着けて周囲の人に見せつけたり、学歴、家柄、さらには親の職業などを持ちだして自分の実力以上のイメージを出そうとします。また職場で評価されない人が家に帰ると亭主関白になったり、暴力をふるったりする現象(DV)もこの優越コンプレックスのなせる業です。
このように見ると、劣等コンプレックスと優越コンプレックスは、内に向かう(劣等コンプレックス)か、外に向かう(優越コンプレックス)かの方向の違いがあるだけで、劣等感からくるマイナスの補償行動であることがわかります。どちらも決して建設的な行動ではありません。周囲との人間関係は悪くなり、ますます孤立することになってしまいます。
そのなかで、学校における「弱い者いじめ」について見ておきたいと思います。
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