3.学校で採用されている通知表は自尊心を育てる内容になっているのか?(2) [自尊心]

A君は、この期間(後期)数学(算数)の成績が60点だった。そしてクラス全体の平均点は70点だった。すると、A君の成績は平均以下で、成績表では5段階評価の2または3になるだろう。
ところが、前期では、A君の数学(算数)の得点は50点、クラスの平均点は65点だった。ここでも、A君の評価は2だった。しかしよく見ると、A君は50点→60点、クラスは65点→70点で、伸び率から見るとA君は20%、クラスは7.7%でA君のほうが高いことになる。つまり、A君はこの期間に頑張って成績を伸ばしたことになる。
現在の成績表は相対評価になっていて、この部分(どれだけ頑張ったか)が見えないのだ。場合によっては、A君はクラスの中では一番伸びたかもしれないというのに。
それでは、点数(これは成績表には表示されない?)にはどんな意味があるのか?
「学期中に学んだことで、どこを理解していて、どこを理解していないか」、さらに「前に進むためにはどこを復習する必要があるか」につぃて本人や家族に具体的に知らせるために必要なことだと思う。単に点数を表示するだけではこれは見えてこない(相対評価では一層見えにくい)。
このことは、点数を表示しなくても工夫できるはずだ。それを具体的に指摘することが本人の「成長」のために必要なことだ。生徒の一人一人の「成長」を願うのなら、成績表は見直されてしかるべきだろう。
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