原爆記念日 [日記]

64回目の原爆記念日がめぐってきた。被爆者は高齢化し、式典に出席する被爆者が少なくなってきたという。
被爆の体験と核廃絶は、日本人共通のDNAとして受け継がれる必要がある。
一方、オバマ大統領のプラハ発言以来、核廃絶にかすかな希望が見えてきた。
日本は、唯一の被爆国として世界に対して核廃絶のメッセージを発しつづけることが必要なのではないか。日本が核兵器を持たないだけでは核兵器はなくならない。むしろ、核保有国は増加している。それを止められなら、日本も保有してもいいのではないか、という意見がでている。しかし、それをすることは被爆国としての責務を放棄することにほかならない。
核をもつ力からすれば、日本は世界で最も近い国である。しかし、なぜそれをしないか。なぜ非核3原則を守っているのか、それを訴えつづけることが必要なのである。それができるのは日本しかない。われわれは原爆記念日にあらためて肝に銘じる必要があろう。
暑い中、まもなく終戦記念日を迎える。

終戦記念日 [日記]

8月15日。64回目の「終戦記念日」がやってきた。
なぜか、日本では敗戦記念日とは言わない。またマスコミによっては「終戦の日」という言い方をしているところもある。
この日はNHKの記録フイルム(硫黄島、沖縄、本土空爆等)を見て過ごした。戦線に出てアメリカ軍と戦って生き残った人たちの証言が心を刻む。「戦争の思い出を墓の中にもっていこうと思っていました。・・・こうやって話せるのも一つの供養だと思っています。」「生きるのも地獄でした。」と言って自分の中に封印していたものがぐっとこみ上げてくるのを抑えている姿を見るのはつらい。その背景には、多くの死んでいった戦友に対して、自分だけ生き残ったことを「申し訳ない」と思っているふしがある。そのうえで、「あの戦争はなんだったのだろう。戦友の死にはどんな意味があったのだろう」と問い続けて生きてきた人たちの思いと問いかけは重いし、継承されなければならない。
すでに戦後生まれの人たちが75.5%になっている。日本がアメリカと戦争をしたことを知らない(教えられない)若い人たちが増えている。
できるだけ早く、オバマ大統領の広島、長崎訪問と日本の総理の戦艦ミズリー訪問を実現してほしい。そのとき、本当の意味でこの戦争が終わるのだと思う。

ものづくり日本の復活(2) [日記]

20日に岐阜県の会社で1日研修を行った。これは、5月12日に実施した一般職の続きで、今回は管理職28人が対象となった。テーマは前回と同じ「仕事で成果を出せる『楽観思考』の習得と実践」で、前回の内容の1/3を書き換えて管理職用に手直ししたものだ。
この会社は自動車部品や航空機部品を製造しており、折からの不況をモロにかぶっているにもかかわらず、リストラをおこなうことなく、雇用調整給付金制度を活用して300人強の社員(全員が正規社員)の雇用を維持しようとされている。そして、社員の研修を行っているのは「社員が伸びれば、会社が伸びる」という社長さんの強い信念にある。
その思いは、社員に伝わらないはずはない。「夜明け前が一番暗い」といわれるように、今が一番苦しい時だと思うが、明けたときに走り出せるのは、このような会社だと確信をもって言うことができよう。そのような会社のお手伝いができると思えば、伝えたいメッセージに熱がこもるというものだ。
因みに、この会社の社是と経営理念を紹介したい。
社是    :健康・感謝・誠実・熱意・調和
経営理念 :
1.愛され期待される製品
2.自動車・航空宇宙産業繁栄の黒子に徹する
3.お客様に心の豊かさを届けよう


他人を変えることの意味 [日記]

9月2日ー3日とある総研主催の研修会に講師として参加したため、ブログを休みました。
受講生は7人で、北は秋田、南は宮崎と全国各地から参加され、ほとんどが経営の立場にある人たちだ。
皆さん一様に現在の経営環境に苦労されていて、どうやってそこから脱出したらよいか模索されていた。そして「従業員に従来以上に働いてもらうためには何をしたらよいかを学びに来たのに、自分が変わらなければならないことを学んだ」と、最後の感想を述べられた人がいて、他の人もその発言に頷いているのが印象的であった。
私たちは、よく他の人に変れと言う。それを言う人は、その人が変化するために自分に何ができるかという課題を背負うことになり、その覚悟がなければ、変れとは言えないはずです。研修ではそのことを発信しました。

ノーベル平和賞 [日記]

オバマ大統領はよくよく世界を驚かす人だ。黒人初の大統領になったことも、4月のプラハ演説(核廃絶)も、今回のノーベル平和賞を受賞することになったことも、世界は驚きをもって迎えたに違いない。しかも就任して9ヶ月後の出来事である。受賞理由は「核兵器のない世界」を提唱し、米ロ間の戦略核兵器削減を手がけ、9月の国連安全保障理事会で議長をつとめ「核のない世界」を決議する立役者となったことだ。
今回の受賞には賛否両論がある。賛成派は、大統領の打ち出した理念は卓越したものであり、それを実行に移すリーダーシップを発揮して欲しい、という期待が込められている・・・それを後押ししようという意味があるというもの。大統領は大きな十字架を背負ったことになる。
一方、反対派は、オバマ大統領は理念先行型でまだ実績がない。実績が出てからでも遅くない・・・というものだ。意外にもお膝元のアメリカに多いようである。
被爆国日本はもちろん賛成派が圧倒的に多いだろう。
そのオバマ大統領が12月に来日される。核廃絶に向けての戦略は両国の共通の課題であり、お互いの協力があってはじめて効果的となるはずだ。鳩山総理もこの機会を見逃さないで協力関係を築いて欲しい。その延長線上に北朝鮮問題があるはずだ。

新任部長研修 [日記]

先週の20-21日、22ー23日と2回連続してある会社の新任部長研修を行った。これまでは知識、スキルというアウターワーク系の研修は受けたことはあるが、今回のようなインナーワーク系の研修は初めてだということであった。そのため、受講生は最初のうちはとまどっておられたようであるが、受講態度は極めてまじめ、熱心で、研修中の議論も活発に行なわれた。心の働き、目標達成、自尊心、メンタルヘルス、動機付け、リーダーシップと、テーマが進むにつれて議論が活発になり、講師としては楽しく進めることができた。
研修担当者の事務の仕切りも適切で、ムダなことは一切見られないで、久しぶりに気持ちが乗ってきた4日間であった。
尚、今週の27-28日にもう一回研修があるので、その間はこのブログもお休みすることになります。

日本の貧困率 [日記]

長妻厚生労働相は20日、日本の低所得者の占める割合を示す「(相対的)貧困率」について初めて公表した。それによると、2007年は15.7%だったという。貧困率というのは、全世帯の可処分所得を一人あたりに換算して高い順に並べたときに、中央となる人の所得(中央値)の半分に満たない人の割合を示す。年間所得の中央値は228万円なので、貧困率の対象となる所得は114万円未満をいう。
単身世帯(母子、父子家庭)は大変だろうと思ったら、貧困率は58%に達するという。
今回は、98年以降の3年毎の数値も公表された。98年は14.6%、01年は15.3%、04年は14.9%であった。かなりの数字であり、漸増しているように思われる。
OECDの08年の報告書では、04年の日本の貧困率は14.9%で、加盟30カ国のうちメキシコ、トルコ、米国についで4番目に高かった、という。
興味のあることは、豊かなはずの経済大国米国と日本が、ともに低位にあるということである。近年経済格差が進んで、富める者がいる反面、貧困を生み出しているということか・・。

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