東日本大震災から10年(1) [日記]

東日本大震災から11日で10年になる。
10年の節目ということで、マスコミはこぞって特集を組んで報道している。それを見ると、助かった人たちに共通していることは、“身近な人に声を掛けてもらったおかげで逃れることができた”という生存者の証言が多いのに驚いた。それは何か特別なことがあるわけではなく、普段からの近所づきあいが必要だということを改めて感じることができた。つまり、近所づきあいと声掛け運動―という平凡で当たりのことがこのような危機に備えることになるのだということだ。
ところが、近年ますます近所づきあいが薄くなってきているという現実があるのも確かで、震災後のコミュニティづくりを改めて考え直していく必要があるのだろう。
それにつけても、このような震災関連死(コロナウイルス関連死を含めて)は、私たちに一つの深刻な問いかけをしてくる。すなわち、「ある日突然に死亡する(人生はいつでも未完成)ことがあるのだから、あなたは死に備えてこれからどんな生き方をしますか?」という問いかけだ。それは、日ごろ自分の死について考えようとしない我々に、改めて「死」という現実を突き付けてくるのだ。それにどう答えていくのか。一人一人が考えなければならない問いでもあるのだ。

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