セカンドキャリア ブログトップ
前の7件 | 次の7件

65歳雇用延長問題(2) [セカンドキャリア]

 日本の企業では役職定年制度があって、一定の年齢例えば55歳になると、管理職の役職がなくなり、部付きの社員になるのが一般的です。そして60歳まで勤めて定年を迎えます。それでも身分は正規社員のままというのが一般的です。
これが、今回雇用延長されますと、希望者全員が65歳まで雇用されることになります。高齢者の人件費をそのままにすると、コスト高になってしまいます。そこで、企業は大幅な見直しを行うはずです。そのためには、身分も嘱託社員にし、給与も半減するぐらいの思い切った措置がとられるものと思われます。
それでも、新卒採用あるいは非正規社員のほうが安価であることを考えますと、必ずしも喜ばれる存在ではないと覚悟する必要があります。

コメント(0) 

65歳雇用延長問題(3) [セカンドキャリア]

 このような背景の中で60歳を迎えられる人は、選択を迷われるに違いない。
そして家に帰ってこれまでの蓄えとローンなどの債務を整理し、65歳まで生活していけるかどうか計算する。すると更に先のことが思いやられる・・・きっとこのような状況が見られるものと思われます。
対象者は50代後半の人たちです。これらの人たちはいまの会社に残るか、会社を辞めるかの人生の岐路に立っています。
会社を辞めれば、自分のやりたいことができるまったく新しい人生が待っています。しかし、すべては自分で切り開いていかなければなりません。
一方、会社に残れば、一応慣れた環境のなかで働くことはできますが、職場環境、待遇面はがらりと変わり、まるで別会社に勤めるような錯覚に陥るはずです。
どちらを選ぶにしても、今までとは違った環境が待っています。そしてそれは本人が選ぶことで、会社任せにすることはできません。




コメント(0) 

企業内での2回のビジネス・ライフ(4) [セカンドキャリア]

 今回雇用延長の対象になる人たちは、既に会社の規定に従ってある年齢(多くの場合55歳)に達したところで役職定年になっているものと思われます。たとえそれがなくても、これから迎える60歳では、どんなに有能で会社に貢献してきた人であっても間違いなく役職定年および嘱託等への身分変更が行われるものと思われます。
待遇が下がるという意味では失うものが大きく、一時的には会社に対する不満が残るかもしれませんが、いつまでもそれにこだわっていては先に進めません。それを現実として受け入れ、「勤められるだけでも幸せ」と思って、新しい自分の人生を始めるのだという態度が求められます。
そのとき、「身分や待遇が下がるから適当に勤務しておけばよい」という選択も可能ですが、それでは不満足な5年間を送ることになり、会社もそれを許す環境にはありません。しっかり働くという条件で65歳までの雇用延長をするのであり、勤務態度によっては途中解雇も覚悟しなければならないでしょう。甘えは許されません。
残りの5年間を「会社での2回目の人生」として悔いなく生きることを考える必要があります。


コメント(0) 

これまでのキャリア形成(5) [セカンドキャリア]

日本では、いったん会社に入ると、会社人間として会社にお任せのキャリア形成をしてきましたが、これからは自分自身で自分のキャリア開発を行なっていく覚悟が必要です。 
これまでのキャリア形成というと、5年後、10年後のキャリア目標を明確にし、それに向けてキャリアアップをはかり、長期目標に向けて計画的に自分のキャリアを積み上げていこう、そのために資格が必要ならばはやい機会にとっておこう、というものでした。
しかしながら、終身雇用や年功序列などの日本的なシステムが崩壊し、経営環境の変化が激しくなるにつれ、計画通り一つのキャリアで生涯過ごすということは事実上不可能になってきました。いわゆるキャリアショックという現象が起こっているのです。

コメント(0) 

これまでのキャリア形成(6) [セカンドキャリア]

キャリアショックはいろいろな形で現れる。
同じ職場にいても、仕事そのものがなくなることもあるし、非正規社員に取って代わられることもある。会社そのものがM&Aの対象になって、職種転換を余儀なくされることもある。最近では、円高による企業の海外シフトが加速し、ジョブシフトに拍車がかかっている。
たとえ自分が望むキャリアについていても、キャリアチェンジは覚悟しておかなければならない。
したがって、5年後、10年後というロングランな計画をたてても、いわゆる“天職”と言われるものにつくということは不可能(とは言い切れないが)に近い。
それならば、今ついている仕事に真剣に取り組んで、やっているうちに興味がわいてきてすっかり虜になるということもある。その途中で思わぬ人に出会ったり、アイデアにぶつかることだってある。そうやって、10年前に考えていたのとは違った意味で“天職”につくことは十分考えられよう。

コメント(0) 

Planned Happenstance Theory(計画的偶然性理論) [セカンドキャリア]

スタンフォード大学のクランボルツ教授は、変化の激しい不確実な時代には、個人が自分のキャリアの将来像を明確に描くことは不可能であり、しかもキャリアは計画通りにはいかない、としてPlanned HappenstanceTheoryを提唱されました。
教授は、変化の激しい時代には、キャリアは予期しない偶然の出来事によってその80%が形成される、ということを調査結果から明らかにしました。すなわち、職業についていると、いつも予期せぬできごと、偶然の要素がついて回ります。自分の将来を左右するような出会いや、機会が生まれることがある。そのため、現実に起きたことを受けとめて、そのなかで自分を磨いていくことのできる力が必要になる。
さらに、個人が自立的にキャリアを切り開いていこうと思ったら、偶然を必然化する、つまり、偶然の出来事をみずから仕掛けていって、そのなかからチャンスを掴み取っていくことが必要になる、と提言しています。

コメント(0) 

高齢者のキャリア選択(8) [セカンドキャリア]

それでは、60歳を前にした高齢者はどのようなキャリア選択をしたらよいのだろう。
一つだけ言えることは、希望すれば65歳までの雇用が保証されるということだ。それを本人が希望するかどうかだ。
選択肢としては、次の4つが考えられる。
1.そのまま65歳までの雇用延長に応じる。
2.60歳で退職し、新しい会社に勤める。
3.60歳で退職し、自分の会社をつくる(起業する)。
4.60歳で退職し、働くことをやめる。
これは人生にとって大きな選択だ。どの道を選ぶかは本人次第だが、どのようにして選ぶかの考え方の枠組みを提供することは可能だ。
すでにプログラムとして完成しているが、4月以降に講座を開始したいと思っている。乞うご期待!



コメント(0) 
前の7件 | 次の7件 セカンドキャリア ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。