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自己イメージ(1) [AMM(心の冒険)]

自分は何者か? 誰でも一生の間に何度も自分に問いかける疑問だ。多くの場合、よいことが起こっているときよりも、厳しい場面にたちいたったときに抱く疑問だ。“こんなはずではない”と自尊心がゆらいでいるときに“これが自分だ”と自信をもって言えることは少ない。
「私は何者か?」という問いかけは、アイデンティティ(自己同一性)を確認する作業である。アイデンティティは、社会あるいは集団のメンバーとして自分を位置づけることである。誰でもある家族の一員であったり、ある学校の学生であったり、ある会社の社員であったりする。そして、何物にも代えがたいことに親からもらった名前をもっている。
しかし、これらのことを持ち出しても、自分のことを十分に説明することにはならない。
定年退職した人が以前勤めていた会社の名刺を使えなくなったときにどのように自分を証明するかで戸惑うことがあるということをよく耳にする。
難問であるだけに“これが自分だ”という決まった答えがあるわけではないだろう。
にもかかわらず、私たちは普段こんなことを意識することなく日常生活を送っている。それは、うまく表現できないまでも、「これが自分だ」というものを自分の実感としてもっている。それがあるからこそ、自分は何者なのか、ということを考えることもないのだ。

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自己イメージ(2) [AMM(心の冒険)]

なぜ自己イメージはそれほど重要なことか?
それは、私たちは自己イメージ通りに行動するからである。
つまり、私たちの行動は、常に自己イメ-ジと一致するということであり、自己イメ-ジ通りに考え、行動するということです。逆に言えば、自分自身を見る目と違った考え方や行動をとることはないのです。
例えば、「自分は頭がよい」と「自分は頭が悪い」という自己イメージをもっている子どもが試験に失敗したときに、それぞれどのように考え、行動するかを対比してみましょう。

自己イメージ    事実         自己対話               次への期待
私は頭がよい→試験に失敗した→勉強しなかったから失敗した→頑張ってよい成績を取ろう      私は頭が悪い→試験に失敗した→頭が悪いから失敗した→どうせまた失敗するだろう

その結果は、頭がよいと思っている子どもは勉強してよい成績を取り、頭が悪いと思っている子どもは勉強しないで悪い成績を取ることになる。つまり、自己イメージどおりに考え、行動するのだ。

ウェイトリ-は「成功の心理学」のなかで、このことを次のようにのべています。
「人は”自分はこういう人間だ”という事実にそって振る舞うわけではなく、 ”自分はこういう人間なのだ”と考える自分の知覚に従って立ち振る舞うのだ。その人その人が、自分についてどう感じているかがその人のすべてだ。なぜならば、いま自分はこういう人間として存在していること、あるいはこういう人間になりたいと憧れていることが、自分でつくり出す自分のイメージに投影されるはずだからだ。」 

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自己イメージ(3) [AMM(心の冒険)]

 自己イメージは、結果でもあり原因でもあります。過去のさまざまな経験、たとえば成功や失敗、勝利や挫折さらには他人からの評価などの産物です。私たちは、そういったさまざまな要素をもとにして、自分はこういう人間だ、これぐらいのことはできる、という自己イメ-ジをつくります。その意味では、自己イメ-ジは「結果」です。そして、いったんその自己イメ-ジができあがって信じ込んでしまうと、それが次の行動の枠となり、私たちはあたかもそれが真実であるかのように自己イメ-ジどおり行動するのです。その意味では、自己イメージは「原因」になります。

したがって、どんな自己イメージをつくるかということがその人の人生を占ううえでキーワードとなります。
自己イメ-ジは、自分が自分自身についてどう見るかだけでなく、他人からも色々なイメ-ジを与えられます。たとえば、子供の場合、「自分は頭が良い」「悪い」などという自己イメ-ジをもって生まれてくるわけではありません。主として親兄弟や先生がどう見ているか、言葉、まなざしや態度などを通じて子供に伝わります。子供は、親の言うことをそのまま受け入れ、それが印象となって潜在意識に蓄積されます。しかしそれは、そのときに印象づけられただけでなく、その後もそのことを思い出すたびに潜在意識に刷り込まれ、ますますそのイメージは強化されます。
しかし、他人の影響を受けながら、人は自分の経験を通じて独自の自己イメージをつくるのです。
それが一人の人間として自立することになるのです。だからこそ、自分は何者かという問いを自分に投げかけることが重要になってくるのです。

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自己イメージ(4) [AMM(心の冒険)]

私たちは、生まれながらにして自己イメージをもっているわけではありません。人間性の殆どの部分がそうであるように、自己イメージも外部から繰り返しインプットされたものを土台にして、時間の経過とともにできあがるものです。
自己イメージは、他人の評価(フィードバック)の影響を受けますが、思春期、青年期になってからは、主に自分自身との「自己対話=内省」が自己イメージをつくります。このプロセスは、他人の影響から少しずつ離れ、自分が自分の主人公になっていくということです。これをエリクソン(*)は「同一性(アイデンティティ)」へのプロセスと言っています。つまり、「自分」で「自分」をつくっていこうとする「心」の動きをさしているのです。

*エリクソンのアイデンティティ論:エリクソンはライフサイクル論の一環としてアイデンティティ(自己同一性)を取り上げており、思春期・青春期には「他人の影響から少しずつ離れ、自分が自分の主人公になっていく」として、「同一化」から「同一性」へのプロセスといっている。

この時期になると、人は「自分は何者か」「自身は何になりたいか」などについて考えます。しかも繰り返し考えて「自分である感覚」を身につけます。そして何回も同じことを考えているうちに、それは思いこみ、信じ込みになり、その人の“真実”として潜在意識に刷り込まれます。つまり、他人の目にどのように映ろうが、「これが自分だ」と思っている自己イメージがつくられるのです。そして、いったん自己イメージができあがると、人はそれがあたかも“真実”であるかのように自己イメージどおり行動するのです。

*AMMの紹介コースを開きますので、お気軽に参加ください。
5月22日(水)18:30-20:00
場所:ACC会議室
千代田区外神田1-1-5昌平橋ビル2F 03-3257-8848
参加費:1,000円

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自己イメージは自分の限界を決める [AMM(心の冒険)]

人は誰でも「自分はこういう人間だ」と思い込んでいます。すると、その思い込みの範囲内のことは「自分らしい(自分の領域だ)」と思えますが、その範囲を超えるとそれは「自分らしくない」「自分ではない」と考えて拒否しようとします。
したがって、自分の限界を決めるのも自己イメージということになります。そして、自己イメージの外にあって「それは自分らしくない」といって排除することを「スコトマ(心の盲点)」といいます。一般的には、考えるときに心に働く現象で、「あることをこうだ」と決めつける(ロックオンする)と、それ以外のことを排除して(ロックアウトする)しまいます。その排除されることをスコトマといいますが、自己イメージにもそのような働きがあることに注意する必要があります。
すなわち、「自分にはこれぐらいのことはできる」という自己イメージをもっていると、それを超えることは「自分にはできない」ということになり、自分の可能性を制限してしまうことになります。その意味で、「自己イメージは、個人の達成の境界線を設定する」ことになります。この自己イメージがつくられるメカニズムを知り、広げることができるならば、「可能性」も広がります。私たちの中には、開発を待っている無限の可能性が眠っているのです。健全で、適切な自己イメージの形成こそ、一人ひとりが心がける必要のあることです。

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5月22日(水)18:30-20:00
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不思議の国のアリス [AMM(心の冒険)]

ルイス・キャロルは「不思議の国のアリス」でこのテーマを興味深く扱っています。
不思議の国に迷い込んだ主人公のアリスは何度も「自分は誰?」と自問を繰り返している。そして、芋虫との間で次のような会話を交わします。

「誰だい、あんたは?」と芋虫は言った。
アリスは「それがわからないのよ、いまのいまはね。少なくとも今朝起きたときには、自分が誰だかわかっていたんだけど、それか何回か変ったものですから」
「どういう意味かね?」芋虫はきびしい口ぶりで「自分で説明してごらん!」
「それができないの。自分じゃ説明できそうにないのよ。おじさん、だって、あたし自分じゃないんですもの。わかるでしょ」
「わからないね」
「あなただってサナギになって、それから蝶になるわけでしょ。そのときはきっと、ちょっとは変な感じがするに決まっているわ、そうじゃない?」
「するもんか」と芋虫の返事だ。

アリスは、朝までの変化しない自分のことは「これが自分だ」と確信をもって言えるのに、変化していると「あたし自分じゃないんですもの」と自分がわからなくなり不安(アイデンティティの危機)を感じる。そして芋虫のように遺伝子のシナリオどおり変化するものにはそれが当たり前のこととして疑いを挟むことはない、つまりアイデンティティの危機を感じることはないのだ。
したがって、アイデンティティはまず自分自身で「自分が誰であるか」を確認できることで得られる。そしてさらに、他人に対しても、自分が誰であるかを証明できてはじめて確固たるものとなることができるということになるのだ。
人は何度もアイデンティティの危機を乗り越えながら、アイデンティティを確立していくのだ。

*AMMの紹介コースを開きますので、お気軽に参加ください。
5月22日(水)18:30-20:00
場所:ACC会議室
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自己イメージはどこにあるか [AMM(心の冒険)]

自己イメージはどこにあるか

それでは、自己イメージはどこにある(記憶されている)のだろうか。
人は、自分はどんな人間か意識しなくてもいつも自分らしい(=自己イメージ通りの)行動をとっています。それは、自己イメージが顕在意識ではなく潜在意識のなかに記憶されているからだと考えれば説明がつきます。
顕在意識は「いま現在」の意識で、一度に一つのことしか考えられないから、もし顕在意識で「自分はどんな人間か」考えていたら、他のことは考えられなくなります。私たちは、顕在意識でいちいち「自分とはどんな人間か」考えなくても自分らしい行動をとっているのだから、自己イメージは顕在意識にはない、つまり潜在意識のなかに記録されていると考えられます。そうすれば、習慣と同じように無意識のうちに自分らしい行動がとれるのです。

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