不思議の国のアリス [AMM(心の冒険)]

ルイス・キャロルは「不思議の国のアリス」でこのテーマを興味深く扱っています。
不思議の国に迷い込んだ主人公のアリスは何度も「自分は誰?」と自問を繰り返している。そして、芋虫との間で次のような会話を交わします。

「誰だい、あんたは?」と芋虫は言った。
アリスは「それがわからないのよ、いまのいまはね。少なくとも今朝起きたときには、自分が誰だかわかっていたんだけど、それか何回か変ったものですから」
「どういう意味かね?」芋虫はきびしい口ぶりで「自分で説明してごらん!」
「それができないの。自分じゃ説明できそうにないのよ。おじさん、だって、あたし自分じゃないんですもの。わかるでしょ」
「わからないね」
「あなただってサナギになって、それから蝶になるわけでしょ。そのときはきっと、ちょっとは変な感じがするに決まっているわ、そうじゃない?」
「するもんか」と芋虫の返事だ。

アリスは、朝までの変化しない自分のことは「これが自分だ」と確信をもって言えるのに、変化していると「あたし自分じゃないんですもの」と自分がわからなくなり不安(アイデンティティの危機)を感じる。そして芋虫のように遺伝子のシナリオどおり変化するものにはそれが当たり前のこととして疑いを挟むことはない、つまりアイデンティティの危機を感じることはないのだ。
したがって、アイデンティティはまず自分自身で「自分が誰であるか」を確認できることで得られる。そしてさらに、他人に対しても、自分が誰であるかを証明できてはじめて確固たるものとなることができるということになるのだ。
人は何度もアイデンティティの危機を乗り越えながら、アイデンティティを確立していくのだ。

*AMMの紹介コースを開きますので、お気軽に参加ください。
5月22日(水)18:30-20:00
場所:ACC会議室
千代田区外神田1-1-5昌平橋ビル2F 03-3257-8848
参加費:1,000円

AMMについてのお問い合わせは下記をご覧ください。
アドベンチャーコーチンググループサイト
http://sakurasakujinsei.com/adventurecoaching/

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