セミの抜け殻 [日記]

8月になってもセミの声はいまだに聞くことはない。
ところが、我が家の庭の紫蘭の葉の上にセミの幼虫の抜け殻があったのだ。セミの羽化は夜に行われるので、注意しない限り見ることはない。そして成虫になってどこかで鳴いているのだろうが、それらしい鳴き声は聞こえてこない。
セミの一生は短くて1週間と言われているが、実際には7年7日も生きているのだ。ただし、土の中で過ごす7年間の幼虫期間と地上で過ごす7日間という短い成虫期間があり、我々が目にするのは成虫のことを言っているのだ。しかも鳴くのはオスだけで、自分の居場所をメスに知らせるためにあのように鳴いているのだ。限られた命の中で、次の生命を残すために一生懸命に鳴いていると思えば、とても“うるさい”とは言えない生命の営みがあるのだ。

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