失敗だった短期の緊急事態宣言 [コロナ]

政府は、㋃25日から㋄11日まで4都府県に対して緊急事態宣言を出したが、感染拡大を抑えることができず、予想通り5月末まで宣言の延長を決めた。しかも、新たに愛知県および福岡県を追加することになった。菅首相は延長を決めた直後の記者会見で「人流を止めるという当初目標は達成できた」と発言されたが、これは明らかに間違いだ。人流を止めるのは手段であって目的ではない。感染拡大を止めるのが目的のはずだ。今必要なことは、どのようなレベルになったら宣言を解除するかという出口戦略のはずだ。期限を決めるのはその後でよい。そのために何をするか、それを示さないでただ協力してくださいというのでは、「意味のない自粛をさせられた」という不満だけが残る緊急事態宣言になりかねない。一国のリーダーの発信力としては落第である。

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