勝つことの意味 [オリンピック]

平昌オリンピック、パラリンピックが終わった。今回の大会では予想以上のメダルが獲れて「終わりよければ全てよし」という評価がでるのだろう。そこで改めて、勝つことの意味を考えてみたい。金メダルを獲って(勝って)喜ぶのは見ていて感動的だ。その一方で、僅差で負けたといって悔しがる選手がすぐ側にいる。つまり、勝つとは相手を打ち負かさなければ手にすることができないのだ。敗者から何かを奪い、彼らの不幸を見ることで得られる美酒なのだ。しかし、メンタリティとしてそれでいいのだろうか。もし、勝つことだけを目指しているなら、強敵が失敗したら喜ぶことになる。それは自尊心の低い人の態度である。自分だけでなく相手も記録を出した。その結果として勝負が決まった、と考えられる人(自尊心の高い人)は、相手を称え、素直に自分の記録を喜ぶことができる。つまり、克己こそがテーマになるのだ。その場合には、負けても喜ぶことができるし、相手を賞賛することもできるのだ。これこそがWin-Winの態度であり、そういう選手が出てきて欲しいものだ。

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