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あきらめる(15) [男の居場所]

そのときに人は悩む。“このまま会社にいても決してうだつがあがらないだろう。それでいいのか?転職をしたら”という考えが頭をよぎる。
しかし、転職してもそれまで身に着けた知識やスキルを活かしていけるだけの自信はない。どうしたものか、と悶々と悩むことになる。そして、多くの場合は今までの道を選ぶことになる。選ぶと言うよりは他の道を選ばないという決断をするのだ。そして決してハッピーではないが、仕方がないと諦めてしまう。

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仮面を被る(16) [男の居場所]

自分が出世競争に敗れたと自覚することはつらいことだ。それはその人にとって大きな挫折経験になる。会社に留まる限り癒されることなく心の傷として残る。それまでは、どちらかというと順風にのってきたものが、一挙に逆風が吹いてくるように感じるのだ。
周囲から“あの人は競争に負けた”といううわさが聞こえてくると、いっそうその“寒さ”が身にしみてくるが、そこは我慢を決め込んで知らん顔をする術も身についてくる。いわば仮面を被ることになるのだ。

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結局いままで通り!(17) [男の居場所]

人はどんなことにも適応できる。
会社の中で、先が見えてきたとき一時的には悩むが、自分には新しい道に踏み出すだけの勇気も才能も無いと悟って、そのまま会社に留まる決心をする。しかし、そのときには、それまで山を登ってきたときのような情熱もエネルギーもない。顔から生気が消え、周囲から見ても昔の華やいだ雰囲気は漂ってこない。競争から降りた人間の生活の知恵として省エネを決めてかかることになる。それが新しく被る仮面だ。しかし定年までの時間は長い。永遠に続くように感じられる時間だ。


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山を越えたという宣告(18) [男の居場所]

本人に、山を越えて下り坂にさしかかったよというシグナルが伝えられるのは、役職定年だ。ある一定の年齢(45歳とか50歳)になると強制的に役職を離れる制度で、本人にとっては宣告だ。ほとんどの企業が能力主義人事を取っていながら、能力に関係なく役職を剥奪するのはおかしなことだが、そのおかしなことが日本の大企業にまかり通っているのだ。役員になった人以外にはほぼ例外なくこの制度が適応される。企業によって違いがあるが、部付とか調査役などといった肩書きが与えられる。
そして、ラインから外れることになる。

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