東日本大震災と原発問題 ブログトップ
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稼動原発ゼロ [東日本大震災と原発問題]

 日本には現在54基の原発があるが、一定の期間稼動すると定期検査に入ることになっている。ところが、検査を終了しても地元の了解が得られず、現在は北海道電力の泊原発3号機だけが稼動している。その3号機も5月には定期検査に入る。それまでに再稼動がなければ、国内すべての原発が停止することになる。
その後はどうなるのか?
電力需要次第だが、今年のエネルギー供給が夏の需要期を乗り切れることができるかどうかにかかっているような気がする。冬場を乗り切ったということは、原発がなくてもなんとかなる、ということかも知れないが、夏場はどうか。
安全神話が吹っ飛んだ今、原発を動かすリスクと廃止するリスクを検証した上で、現実的な決断を下さなければならない。
関西電力の大飯原発3・4号機のストレステスト一次評価は問題なさそうだが、問題なのは、必要な安全対策を打ち出しても、それが完成するまでには時間がかかって、それまで再稼動を止めてしまうのかということだ。イエスかノーかをめぐって意見が分かれるのは当然だ。それを乗り越えていくところに進歩がある。

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原発再開をめぐる立場の違い [東日本大震災と原発問題]

 政府は、今年夏の電力需要を予測して、原発再開の方針を打ち出した。そして、ストレステストを終えた関電の大飯原発3・4号機の再開をするため、立地県の福井県と大飯町を訪れて説明を行った。
それをめぐって、色々な議論が出ている。
先ず与党内では、賛否両論がある。賛成派は政府に近いグループで、「原発を再開しないと日本が集団自殺するようなものだ」という過激発言をする。一方、反対派は、「なぜそんなに再開を急ぐのか」と言う。
原発を推進してきた自民党も手続き論に終始し、「急ぎすぎる」と言う。しかし、決して原発廃止を言わない。公明党も同じだ。反対派はいずれも次の選挙が気になるのだ。
世論調査によると、野田政権に対する支持率は下がる一方だが、その国民の側にも問題がある。
原発は廃止せよ。エネルギーは十分供給せよ。電力料金の値上げはけしからん。と言うのだ。福島原発の事故で犠牲になったのだから、それぐらいはやってくれてもいいのではないかと言うのだ.。それに乗っているのが大阪維新の会だ。

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原発はすべてストップ [東日本大震災と原発問題]

 5月5日、日本にある原発で唯一稼働していた北海道の泊原発3号機が、定期検査のため運転をストップした。これで、50基すべての原発が42年ぶりに停止し、原発のない状態が続くことになる。東日本大震災発生前の電力の供給の30%強は原発によるもので、CO2排出量を25%削減するという世界に向けての約束事もすべて原発を見込んだ数字であった。すなわち、あと15基の原発を建設してそれを実現するというシナリオであったが、それはもう架空のことになってしまった。
それではこれから日本のエネルギー供給をどうするのか?
節電することによってどこまでエネルギーの消費量を節約することができるか?そのうえで不足分をどんな供給源でまかなうのか?それができるようになるまでどれぐらいの時間がかかるのか?コストはどうか?
これらの疑問に答えたうえで、原発再開の条件を詰めなければならない。つまり、東日本大震災並みの地震と津波が起こった場合に、どこまでリスク対策をとっておけば、福島原発のような事故を防ぐことができるかということだ。
原発稼働ゼロの状態が暫定的になるのか恒常的になるのかは、これらの議論の行方にかかっている。政府も腰を据えてブレない議論を進めてほしいものだ。



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大飯原発の再稼働 [東日本大震災と原発問題]

 6月14日、福井県おおい町の時岡町長は大飯原発3・4号機の再稼働に同意する意向を表明した。これを受けて、西川知事は県議会を開いて再稼働の是非を問うたところ、主要会派は知事に判断を一任することになった。
西川知事は、すでに再稼働を容認する発言をしているので、野田総理に対して運転再開の同意を伝えることになりそうだ。
これを受けて政府は、16日にも運転再開の意思決定を行う予定だ。その結果、この夏に予想される電力不足は大幅に改善されることになりそうだ。
大飯原発を再稼働させることは、他の原発も同じような条件がそろえば再稼働するということだろう(大飯原発だけ再稼働させるという論理は成り立たない)。
しかし、もう一つ厄介な問題が残っている。政府は新規建設を認めない方針で、原則として稼働期間を40年間と定め、例外措置があるとしても徐々に原発の比率は下がってくる。とはいえこれは事実上、原発を容認するということだ。
3・11の原発事故の教訓はどこに生かされることになったのだろう?


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原発のゆくえ [東日本大震災と原発問題]

原子力規制委員会は、青森県の東通原発の敷地内に活断層が走っている可能性が高いという結論をだすようだ。このような結論は、福井県にある日本原子力発電敦賀原発と関西電力大飯原発に対しても出しており、3例目だ。
このような疑いがあるうちは原発の再稼動ができず、最終的には今年の7月に出るといわれる原発の安全基準を満たすための対策を打つという気の遠くなるような時間とエネルギーとコストをかけなければならないのだろう。
この現地調査は他の施設にも適用されるだろうから、ますます原発の再稼動の見通しは立たなくなると言ってよさそうだ。その間、代替エネルギーコストがかさみ、電力料金の値上げを覚悟しなければならないのだろう。
地震列島に住むためのコストとして覚悟する必要がありそうだ。

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3月11日 [東日本大震災と原発問題]

再び3月11日が巡ってきた。全国各地で追悼や慰霊の催しが行われ、祈りが捧げられた。
行方不明者の方はまだ2千人強にのぼり、また31万人強の人々が不便な避難生活を送られている。とても復興とはいえない状況である。
特に福島原発の影響で、ふるさとを離れて暮らす人たちにとって、除染も進まず、いつ帰れるかわからない“宙ぶらりん”な状況は耐え難いことに違いない。
室生犀星のふるさとを詠んだ詩が実感をもってつぶやかれているのでないか。
ふるさとは遠きにありて思うもの そして悲しくうたふもの
よしやうらぶれて異土の乞食となるとても 帰るところにあるまじや
ひとり都のゆふぐれに ふるさとおもひ涙ぐむ・・・

1日も早い復興を祈りたい。

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東日本大震災から7年 [東日本大震災と原発問題]

昨日(3月11日)は、東日本大震災が起こって7年になった。「もう」と「まだ」の違いはあるが、それぞれの感慨があるだろう。行方不明、災害関連死を含め22,000人以上の人々が犠牲になり、避難者はまだ73,000人以上になる。マスコミは一斉に震災特集を組んでいて、道路、堤防、住宅などのインフラなどの整備が進められているのはわかるが、避難先から帰ってきている人はまだ少なく、人々の暮らしやコミュニティの立て直しはできていないところが多いようだ。特に原発事故が起こった福島では、廃炉作業は緒についたばかりで、いつ帰れるか見通しすら立っていない地域が多い。最後には放射線量が高い帰還困難区域だけが問題になる日が来るに違いない。

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