原発はすべてストップ [東日本大震災と原発問題]

 5月5日、日本にある原発で唯一稼働していた北海道の泊原発3号機が、定期検査のため運転をストップした。これで、50基すべての原発が42年ぶりに停止し、原発のない状態が続くことになる。東日本大震災発生前の電力の供給の30%強は原発によるもので、CO2排出量を25%削減するという世界に向けての約束事もすべて原発を見込んだ数字であった。すなわち、あと15基の原発を建設してそれを実現するというシナリオであったが、それはもう架空のことになってしまった。
それではこれから日本のエネルギー供給をどうするのか?
節電することによってどこまでエネルギーの消費量を節約することができるか?そのうえで不足分をどんな供給源でまかなうのか?それができるようになるまでどれぐらいの時間がかかるのか?コストはどうか?
これらの疑問に答えたうえで、原発再開の条件を詰めなければならない。つまり、東日本大震災並みの地震と津波が起こった場合に、どこまでリスク対策をとっておけば、福島原発のような事故を防ぐことができるかということだ。
原発稼働ゼロの状態が暫定的になるのか恒常的になるのかは、これらの議論の行方にかかっている。政府も腰を据えてブレない議論を進めてほしいものだ。



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