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喫煙の心理(6) [タバコと健康]

依存症については、心理学のほかに医学の知識が必要になる。
専門家の見解によると、タバコの吸い方には二通りあるのだそうだ。
一般的に、イライラしたときはせわしなく吸います。すると次第に気持ちが落ち着いてきます。これはニコチンが鎮静剤の働きをしているのです。
一方、構想を練ったり、原稿や企画書を書くときは、ゆっくりと煙をふかせます。すると良いアイディアが浮かぶことがあります。これは、ニコチンが興奮剤のはたらきをしているのです。つまり、タバコの吸い方によって、血液中のニコチン濃度が変わり、低濃度のときは興奮剤となって現れ、高濃度のときは鎮静剤となって現れるのです。
喫煙者は、この二つの効果ほしさにタバコを吸い、止めようと思っても、この効果に引きずられてまた吸ってしまうのです。
これは、タバコに含まれるニコチンが依存性薬物だからです (続く)。

喫煙の心理(7) [タバコと健康]

喫煙の習慣がなかなか強固で止められないのは、ニコチンによる薬物依存症があるからだ。そのため、しばらく吸わないでいると、不安やイライラを感じる。これを「離脱」というが、これがあるため、ついついタバコに手を出してしまうのだ。
ところが、タバコを吸い続けることの害が大きいことは自明の理であるとすれば、なんとかしてこれを止めさせることはできないかと考えたくなる。
そのため、外から強制的に止めさせようとしてとられるのが「タバコの値段を上げる(タバコ税を上げる)」、とか「路上での喫煙禁止」「公共の場での喫煙禁止」などの制限である。
これで止められれば問題はないが、それでも難しい人がいる。それほどタバコの問題はやっかいなのだ。まずタバコを止めたいという思いがない限り、止めることはないからだ。
止めるつもりのない人からは「タバコの危険性が解って吸うのだから個人の勝手だ。」と反論が起こるのは目に見えている。
止めてもらうよいアイディアを思いつかないので、最後は専門家である医師にご登場願って処方箋を書いていただくことにする。渡辺氏は(「わかっちゃいるけどやめられない心理」PHP文庫)のなかで次のように述べておられる。
①禁煙による不快感を、たばこ以外のもので解消させる方法を見つける。
②喫煙のマイナス面を認識し、禁煙の動機を高める。
③職場や家庭で禁煙しやすい環境づくりをする。
④職場の健康管理担当者や家族の支持を得る。
要するに、一人で禁煙にチャレンジするのは難しいから、周囲の人を巻き込んで(協力してもらって)行動するということだ。それでも難しければ、専門家の門をたたくことだ。

喫煙についての生の意見 [タバコと健康]

このテーマを終えるに当たって、一般の人がこの問題をどう受け止めているかについて紹介したい。
ある新聞社が「公共的施設における受動喫煙防止条例」に対して意見を求めたところ、次のような意見が寄せられている。約7割の人が条例に賛成だったようだ。
賛成意見
・規制に賛成だ。飲食店で、タバコのにおいがすると食事がまずくなる。
・たばこ1箱1000円に賛成だ。国民の健康維持、税収の維持などメリットばかりだ。
・子供がたばこの煙を吸い込む可能性のあるすべての場所で禁煙にすべきだ。
反対意見
・喫煙者は非喫煙者より税金を払っている。どうして疎外されなくてはいけないのか。
・愛煙家だが、たばこがすべて悪いとは思わない。マナーさえ理解していれば問題ない。
・喫煙者の権利はどうなるのか?受動喫煙というが、ヒステリックすぎるのでは。嗜好を強制するのは一種のファッショだ。
さて、あなたはどちら?

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