喫煙の心理(7) [タバコと健康]

喫煙の習慣がなかなか強固で止められないのは、ニコチンによる薬物依存症があるからだ。そのため、しばらく吸わないでいると、不安やイライラを感じる。これを「離脱」というが、これがあるため、ついついタバコに手を出してしまうのだ。
ところが、タバコを吸い続けることの害が大きいことは自明の理であるとすれば、なんとかしてこれを止めさせることはできないかと考えたくなる。
そのため、外から強制的に止めさせようとしてとられるのが「タバコの値段を上げる(タバコ税を上げる)」、とか「路上での喫煙禁止」「公共の場での喫煙禁止」などの制限である。
これで止められれば問題はないが、それでも難しい人がいる。それほどタバコの問題はやっかいなのだ。まずタバコを止めたいという思いがない限り、止めることはないからだ。
止めるつもりのない人からは「タバコの危険性が解って吸うのだから個人の勝手だ。」と反論が起こるのは目に見えている。
止めてもらうよいアイディアを思いつかないので、最後は専門家である医師にご登場願って処方箋を書いていただくことにする。渡辺氏は(「わかっちゃいるけどやめられない心理」PHP文庫)のなかで次のように述べておられる。
①禁煙による不快感を、たばこ以外のもので解消させる方法を見つける。
②喫煙のマイナス面を認識し、禁煙の動機を高める。
③職場や家庭で禁煙しやすい環境づくりをする。
④職場の健康管理担当者や家族の支持を得る。
要するに、一人で禁煙にチャレンジするのは難しいから、周囲の人を巻き込んで(協力してもらって)行動するということだ。それでも難しければ、専門家の門をたたくことだ。

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