リーダーシップとマネジメント ブログトップ
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囚人のジレンマ(3) [リーダーシップとマネジメント]

私たちは、人間関係のいろいろな局面で「囚人のジレンマ」を感じながら生きています。そして、勝ち負けにこだわった生き方をしています。その結果、「勝ち負け」、「勝負ありなし」という基準でものごとを判断することを当然のことのように受け入れています。
ところが、勝ち続けるのが難しいことが解っているものですから、「勝たなくても負けたくない」という屈折した生き方を選択することになるのです。
ただし、これでは自分の生き方として何かが足りないということで、さらに「他人に迷惑をかけない」という新しい基準が追加されます。そしてこの二つのルールをもつことで、人は自分の人生の体面を保って生きていくのです。(続く)

囚人のジレンマ(4) [リーダーシップとマネジメント]

「人をさしおいて自分が勝とうとするわけではない」、「他人に迷惑をかけない」・・・「このような生き方のどこが悪いのだ、他人からとやかく言われる筋合いはない」と言われれば、「悪いところはありません。ご立派です」と答えざるをえないでしょう。でも、間違ってはいませんが、どこかおかしいのです。何かが足りないのです。
「人に負けない」とは、その裏に常に他人を見ていて、「相手の出方を見て自分の行動を選択する」という意味がこめられています。相手の出方が解らない限り行動に移らないのです。そして、相手に合わせてしまうのです。そうすれば、勝たなくても負けることはないのです。
しかし、相手の行動を見なくても、「自分はこうしたい」という思いがあるはずです。行動した後で、他の人がもっと良いアイディアを出して行動する。結果は「負け」になるのでしょうが、自尊心の高い人であれば、それを学習の機会ととらえ、もっと良い成果をだすよう工夫する。このようなことはよくあることです。それを抑えて、皆が「負けなければよい」という生き方をしたら、積極的な行動をとる人はいなくなります。そして、行動しない傍観者ばかりが増えて、皆で負け戦をしているようなものです。(続く)

囚人のジレンマ(5) [リーダーシップとマネジメント]

一方が勝てば他方が負ける、というのがゼロサムゲームの行き方であるとしたら、両方とも勝つという非ゼロサムゲームだってあるはずです。「囚人のジレンマ」の例では、もう一つの選択肢があります。黙秘することです。相手を信じて黙秘すること、万一相棒が裏切って自白してもかまわない。自分の信念を貫こう・・・。こういう生き方がありました。「マイナスにさえならなければ」という生き方は、決して「プラスにはならない。よくてもゼロにしかならない。」ということを肝に銘じる必要があります。(続く)

中産連での「プロジェクト・マネジメント」研修 [リーダーシップとマネジメント]

9月9日(火)は、名古屋の中産連で「実技で身につけるプロジェクト運営と管理」と称する研修を行ってきた。
参加者は中部地区の中堅企業で社内プロジェクトに参加している中間管理者8名で、2チームに分かれて取組んでもらった。
課題は2つ。1つは、プロジェクトを実行するために必要な20の項目をランダムに選び出し、それらに順序づけするというものだ。
まず個人作業を行い、その後で同じテーマをチームで議論することにより、参加者は自分では気づかなかった考え方があることに気づくことができ、プロジェクトを効果的に運営するためにどの程度議論を煮詰めているかが分かるようになる。
それが終ったところで、2つ目の課題「グループ・スタイル・インベントリー」に移ります。これはチームのメンバーが「プロジェクト管理」の答えを導き出す過程で、いかに効果的に議論できたかを12の軸を用いて採点し、円環図表に表示するというもの。チームビルディングで体験したことをその場でお互いにフィードバックし合うというものです。
これら2つのことを行うことで、参加者は自分が参加した作業がどの程度効果的であったかを理解することができるとともに、個人のチームへの関わり方についても理解が進みます。
私としては、参加者がこの経験を活かし、今後関わるプロジェクトを効果的に運営し、成果を上げることを期待したいものです。

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