硝子戸の中(1) [日記]

先日来、首から頭にかけて帯状疱疹にかかり、顔の右半分と耳がはれてきて、神経がピリピリ傷んで1日中家にごろごろしていた。多くは腹や背中に出るのだが、首から上に出るのは全体の15%ぐらいだという。そして、1日3回食後に飲む薬と痛み止めの薬がこんなに待ち遠しいこともなかった。
外出もできず、本や書類に目を通す気力もなく、硝子戸越しに見える庭を見て世界とつながっている感じだ。夏目漱石に「硝子戸の中」という随筆があるが、それに因んでいくつかのことに気づいたことを書いてみた。
まず、鉢植えしているバラの花が大きく咲いて、しかも長く保っているのだ。バラは年3回咲くようだが、こんなに長く咲いているのはこの季節だけなのだろう。晩秋に咲くバラを窓越しに見ていると、どこか凛として近寄りがたい雰囲気をもっている。

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