春の息吹（２）―春雪

春の息吹（２）―春雪
昨日（1月２８日）は、天気予報通り、東京都心でも午後からみぞれが降りだし、あっという間に雪になった。ただ、春特有の水分を含んだぼたん雪で、道路に降った雪はすぐに融けて積もることはなかった。早めに事務所を出て、郊外にある我が家に近づくにつれ雪は激しくなり、屋根や木々は雪を被ってささやかな雪景色になっていた。
・春雪の　降るより消えて　夢の淵　（萩谷　幸子）

世界の新規感染者が１億人を突破

世界のCOVID-19の感染者が、1月27日現在ついに１億人の大台を突破した。死者は215万人で、これこそパンデミック（世界的大流行）と言うのだろう。中国の武漢で発見されてちょうど1年。地球全体に広がってなお猛威をふるっている。世界の人口を約78億人として、１/78すなわち1．3％が感染したことになる。しかもその広がりの中でウイルスが変異して今ではどれだけあるかわからないほどだという。
これを鎮静化し止めるのは、どうやらワクチン以外にはなさそうだ。
そのワクチンが開発されたのはよいが、供給が需要に追い付かず、いつ日本に届くのかはっきりしない。たとえ届いたとしても、その先の物流、供給体制に問題があるようだ。いつになったらワクチン接種を受けられるのか。やきもきする毎日である。

春の息吹(1)ースノードロップ

寒いことが気になっていると、周囲の変化を見逃してしまいがちだ。狭い庭に出てもそれがわかる。今まで見逃していたが、鉢植えしているスノードロップが小さな白い花を咲かせていた。しかもうつむき加減に下向きに咲いているのがこの花らしいところだ。春を告げる花だ。
・うつむきて　スノードロップ　咲き始む　（今井緑）

減ってきた新規感染者

ここ数日、東京都のCOVID-19の新規感染者の数が減ってきた。それもかなり顕著に減ってきた。昨日（1月25日）までの数字は、1471人→1,175人→1,070人→986人→618人となっている。
一方、全国の数字も、5,654人→5,046人→4,717人→3,990人→2,764人となってほぼ半分になってきた。緊急事態宣言の効果と見たい。
ただし、気になることもでてきた。それは重傷者が連日最多を記録していることと、それに伴って死亡者が増えてきたこと。しかも入院できないで自宅療養している人の死亡が目立って増えてきたことである。政府は罰則を強化することで数を減らそうとしているが、その前に感染者が安心して治療を受けられるようにすべきであろう。それをやったうえで罰則を適用すべきであって、順序が逆ではないかと思いたい。

梅一輪

東京地方では、23日夕方から厚い雲に覆われ、２４日にかけて雪が降るという予報が出ていたが、外れて雨となった。そして、気温が下がり、24日は最高温度が6℃と寒い一日となった。それでも久しぶりの雨で、庭木には干天の慈雨となった。そんななか、庭の鉢に植えてある梅の木（盆栽のつもり）に一輪ピンク色の花が咲いていた。日中の時間も伸びてきて、春は確実に近づいてきている。
・梅一輪　一輪ほどの　暖かさ　（服部嵐雪）

トランプ氏が残した大きな禍根

ウソも１００回同じことをしゃべれば真実になる。そのことを実践して見せたのがトランプ氏であった。最初は、４年前の就任式に前任者（オバマ氏）と比べて、観客が少なかったにもかかわらず「過去最多」と言ってはばからなかった。そして、これを「オルタナティブ・ファクト（もう一つの事実）」と言いだした。都合の悪い真実を伝えるマスコミ報道には「フェイクニュース」だと呼んでしまう。それをソーシャルメディアを駆使して拡散させた。
しかも、それを信じる人たちが現れたのだ。岩盤支持者と言われる人たちがそうだ。トランプ氏が言うことは１００％正しいと信じてしまう。これはカルト宗教における教祖と信者の関係だ。
トランプ氏が「今回の大統領選挙は、（勝利を）盗まれた」と言えば、それを信じて行動する。それが議事堂乱入事件であった。
そのトランプ氏がホワイトハウスを去った。しかし、同氏を信じる沢山の人たちが残った。バイデン大統領はこれからどう国内をまとめていくのだろうか。

バイデン大統領の誕生

今日(現地時間の20日)、アメリカのバイデン大統領が誕生した。就任式には前任者（トランプ大統領）が不在。コロナウイルス危機と1月6日の連邦議会議事堂への乱入事件などがあって式場前の道路は封鎖されるという異例の式典になった。
バイデン大統領は「アメリカの結束」をテーマにして演説し、「いま必要なことは、分断ではなく心を一つにして結束することだ。私は、私に投票しなかった人も含め、すべての国民の大統領になる」と宣言して新大統領としての決意を語った。
これでやっとまともなアメリカになるのか。前途は多難のようだ。