会社と個人(従業員)との間に見られる関係性が変化してきた [ジョブ・クラフティング]

Ⅰ.会社と従業員との間に見られる関係性が変化してきた

1.「ジョブ・クラフティング」が出てきた背景
「働き方改革」といえば、少子高齢化を背景にした労働市場に対応すべく、国の政策として待遇改善や制度面から環境整備を図ろうとするものです。そこから出てきたのがワークライフ・バランスの考え方ですが、この政策は一方で会社と従業員との関係性を変化させる原因になっています。
結論から言えば、会社と従業員との心理・社会的距離が相対的に離れて(遠くなって)きたということです。
その関係を円グラフで表すと以下のようになります。すなわち、社会、会社、個人(従業員)の関係が時代の変化とともに大きく変わってきたことがよくわかります。
    
画像1.png


すなわち、社会との関係(位置づけ)はこれまでも、またこれからも変わらなくても、会社と個人(従業員)の関係は大きく変わってきたし、これからも変わることが予想されます。
振り返って見ると、高度成長期までは個人は心身ともに会社の中にあって、企業戦士と言われることが自慢で、誰もが“うちの会社”と言えた関係が成り立っていた。終身雇用が当たり前で、社宅や社員寮に住み、アフターファイブに飲みに行くのも、休日にゴルフに行くのも、また冠婚葬祭に行くのも、いつも会社の同僚が一緒だという関係が成り立っていて、そのことに違和感をもつことはなかった。定年後も元の会社の仲間同士で遊んでいた。
このときは、まず会社(ワーク)がって、残りがライフという関係になる。自分から会社を取れば何も残らない、と言われた“良き時代”であったのかもしれません。

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