下り坂(12) [男の居場所]

 しかし、それ(ピーク)もつかの間のことだ。そのうち(近い将来)手に入る、と思っていた“輝かしい将来“は、だんだん遠ざかっていくだけでなく、体力のほうはどんどん衰えていく。
自分が下り坂にさしかかっていることを認めることはつらいことだ。それが見えてくると、今度は「定年までなんとか勤められればよい」と思うようになる。そのときにはもう下り坂の中途に差しかかっているのだ。
真上にあった太陽は西に傾きかけ、上り坂のときには自分の後ろに見えた影は、自分の前に見えるようになる。

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