悪天候の中の成人式

1月14日は成人式の日。あいにく日本列島を添うように低気圧が通過し、悪天候の中の成人式となってしまった。せっかくの晴れ着を気にしての出席になったことであろう。
今年成人式を迎える人は1992年生まれで122万人という。バブルがはじけた年に生まれて
一貫して低成長の厳しい時代を生きてきた世代だ。失われた10年が20年となり、小遣いも減らされアルバイトをして携帯端末を買い、同世代の人たちとのコミュニケーションを大事にし、流行に敏感な感性をもっている。
そして、真面目な反面、社会の動きにも政治にも関心が薄く、身の回りの世界で満足する人が多いのもこの年代の特徴だ。
彼らは就職活動を行うようになって初めて社会というものにぶつかり、そこに大きな壁があることを知る。願わくば、全国各地で行われる成人式で、彼らに希望を与えてほしいものだ。彼ら以外に日本の将来を託せる人たちはいないのだ。