21世紀を担うリーダー養成講座(11) [21世紀を担うリーダー養成講座2011]

11月12日(土)には、次のお二人の講義がありました。
・山口俊宗氏(経済人コー円卓会議日本委員会ディレクター)の「企業の社会的責任(C
SR)」
・織田善行氏(塾長)の「リーダー養成講座の総括」

1.山口俊宗氏の講義要旨:
  山口氏は、グローバルな文脈のなかで、企業人としてどう関わっていくかという視点で話を進められた。
  コー円卓会議(CRT)は、1986年に日米欧の通商摩擦問題を解決するために、経済人のトップの人たちがスイスのコーに集い、円卓会議をもったことがきっかけで設立された。
CRTの理念は「自らを正すことを第一とし、『誰が正しいかではなく、何が正しいか』」を追求することとし、Moral Capitalismを提唱している。そして、1994年には日米欧の価値観を反映した「企業の行動指針」(共生、人間の尊厳、ステークホルダーへの責任)を策定、後に経団連企業行動憲章や国連グローバル・コンパクトのモデルになっている。
CSRについてはいろいろな考え方があるが、CRTは「企業の成長と社会の発展のベクトルを合わせる経営」と定義し、具体的には「企業を取り巻くステークホルダーや社会の期待・要請に耳を傾け、長期的な企業価値の向上に繋げていこうとするマネジメント」としている。そして、CSR経営の3つの視点として次の3原則をあげている。
原則1:企業の責任(使命)
原則2:企業の経済的・社会的影響
原則3:企業の行動(信頼)
なお、この運動を社内展開するために、CRTは「自社の視点」と「社会の視点」とを取り入れた「マテリアリティ(重要性)アプローチ」という手法をもっており、その考え方を紹介された。企業の現場でやってみる価値があるように思えた。
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1.織田善行氏(塾長)の講義要旨:
今年は3・11の東日本大震災があって、期間・テーマ・講師の変更等があって皆さんに迷惑をかけたこと。プログラムの3部構成の意味などについて説明があった。そのあとで、各講義への関心度および評価をしてもらい、来年度のプログラム策定に反映するために率直な意見を述べてもらった。
 そのなかで、「リーダーシップとマネジメントの違いを理解できた」という意見及び大願寺での合宿が印象的だったようだ。
そして、次回の27日(日)には、受講生による課題発表と修了式および懇親会の予告をして終了した。


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