セカンドライフ(11) [セカンドキャリア]

「生きる」の主人公にとって、生きることと死ぬことは表裏の関係にあるといえよう。
ふだん死を感じていないときは生きていない。死んでいないだけなのだ。そして死を意識したとたんに生を考え出す。そして、生きることを始める。
これが人間なのかも知れません。
私たちは死と隣り合わせに生きていることを頭では理解していても、自分の身にふりかかってくることとは考えない。つまり、平均寿命までは生きられるだろうとタカをくくっているのです。しかし、多くの場合、それは「生きている」のであって、「生きていく」ことにはならない。生きていくためには、死ということを頭ではなく心で感じなければならないのだ。
「生きる」の主人公も、短期間ではあるが「生きた」と感じることができたので、自然体で「死」を受け入れることができたのではないか。


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