信頼ー自分の邪魔をしない [フロー理論]

「意識は高まっている。しかし、考えていない。」という状態を「ゾーンでプレーする」とか「ピーク・パフォーマンス(マズロー)」という言い方をするが、ここではチクセントミハイにしたがって「フローの状態」と言うことにする。
こうしたフローな状態は、通常、プレーヤーがそれについて考え始め、「もっとこの状態を続けよう」と努力する瞬間まで継続する。しかし、この「状態」をコントロールしようと試みた瞬間に終わってしまう。(T・ガルウェイ「インナーゲーム」)

そのようなフローの状態は意識的につくれるものだろうか?
無意識の状態とは「あることに心が集中し、焦点が絞り込まれているために、静止している」状態のことだ。集中している心には、もはや肉体がどう動いているかを考える余地はない。最高のポテンシァルを発揮したり、体得したり、エンジョイしたりすることに、何の障害物もない状態なのだ。
この状態のことを、ジェームス・アレンは「静止の中での活動」といい、フル回転しているコマで説明している。(J・アレン「『思考』が運命を変える」松永英明訳、ワニ文庫)

コマの回転速度が最大になると、摩擦は最小になり、コマは完全に静止したような状態になります。これは見た目にも美しいものです。見ている子どもはうっとりとして、コマが「止まった」と言うことでしょう。
 しかし、そのコマは一見止まったように見えていても、実際はグルグル回り続けているのです。それが静止しているように見えるだけなのです。激しく活動していながら、完璧にバランスの取れた状態になっています。これが「活動のなかでの静止、静止のなかでの活動」と言われるものです。

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