本音は原発容認か [東日本大震災と原発問題]

 原発事故で大きな被害を受け、まだ事故収束の見通しが立たない中で開催された株主総会で脱原発が声高に叫ばれたにも拘らず、結局は原発を容認する決議が行われた。
原発廃止を訴えた人は、きっとむなしく無力感を感じたに違いない。
そんななかで、今日(7月1日)から、電力使用制限が実施される。
これは、東電、東北電力の管内の500キロワット以上の大口需要家に対して実施されるもので、ピーク時に前年に比べて15%を削減するというものだ。違反者には100万円以下の罰金が科される。一般の家庭や中小企業にも15%の削減を要請しているが、こちらには強制力はない。これがうまくいかないようなら、次は計画停電が待っている。
産業界も個人も節電に協力しなければならなくなった。
ところが、猛暑の中での節電は厳しい。熱中症にかかる人の報道が不安をかき立てる。きっと「何とかして欲しい」という声が出てくるに違いない。このことは、いっそう原発を早く再稼動させて欲しいという声につながるのではないか。
私たちは、このようにして「それしか方法がないのだから仕方がない」といって現実を容認してしまうのだ(続く)。

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