スペインでの闘牛禁止と「ザ・コーヴ」 [日記]

最近スペインのカタルーニャ自治州(州都:バルセロナ)の議会で、州内での闘牛を2012年1月から禁止する法案が通過したという。闘牛とフラメンコは観光立国スペインの目玉で、法案の提出には猛烈な反対があったようだが、「闘牛は公開による動物虐待そのものだ」という動物愛護団体の啓蒙活動が世論を動かしたようだ。この動きはまだ一部の州に留まっているようだが、そのうちスペイン全土に広がっていく可能性は十分考えられよう。
 この報道をみて、私はすぐに映画「ザ・コーヴ」を思い出した。この映画は、和歌山県太地町で行われているイルカ追い込み漁を描写したものだ。
見ていないので映画に対するコメントは差し控えたいが、日本ではこの映画に対して否定的な報道が多い。地元も「この地域で受け継がれてきた食文化を守る」として反対している。そのため上映中止が相次いだが、大切なことは、感情的な拒否反応ではなく、漁の正当性について科学的に検証し、議論を喚起することだろう。それは上映を中止することではない。
これは捕鯨についても言える。調査捕鯨というからには何を調査し、どんな結果が出ているのか知りたいものだ。

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