人口に関する二つの統計 [日記]

昨年末に、人口に関する二つの統計が発表された。
一つは人口動態統計(推計)。もう一つは交通事故死の統計である。いずれも保険に直接関係しているので、興味をもって見ている。
人口動態統計では、昨年の出生者数は106万9千人で、うるう年で微増した08年から一転して減少した。一方、死亡者数は114万4千人で、9年連続の増加になったという。出生数から死者数を引いた人口は、マイナス7万5千人で、自然減は3年連続となった。まさに高齢社会を地でいっている数字がでてきた。
しかも、1人の女性が生涯で産む子供数を示す合計特殊出生率は1.37人(推計)程度になるというから、いよいよ出生数が上向く可能性は低いと見ざるを得ない。
日本も、子供は社会で育てるものという風潮が出てこない限り出生数が増えることは期待できないようだ。
一方、交通事故死は減少傾向が著しい。昨年1年間の交通事故による死亡者は4914人で、9年連続の減少となった。そして、ピーク時の1970年の29%の水準にとどまっている。
警察庁は、改正道路交通法の施行で、飲酒事故が減少し、シートベルトの着用が義務付けられたことが減少につながったと分析している。
これらの傾向が続けば、保険の商品設計に影響が出てくることも予想される。
その意味からも、これらの統計から目を離せない状況が続きそうだ。

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