2010年のスタート [日記]

2010年という年が始まった。毎年のことだが、初詣に行ってこの1年がよい年であってほしいとお祈りをしてきた。
新年をスタートするに当たり、昨年はどんな年であったのか振り返ってみたい。
2009年は、ベルリンの壁が崩壊して20年にあたるが、私は1989年11月9日の1週間後にブランデンブルグ門の前にたって、あの歴史的瞬間に立ち会っていた。
そして、世界は確実に変わることを身体で感じていた。
その後の変革は何だったのか。資本主義対共産主義という東西の冷戦構造はあっけなく終わり、その後アメリカの一極支配が20年間続いた。しかし、そのアメリカも、イラク戦争と金融バブルの崩壊でつまずいてしまった。「変革と希望」を掲げて出てきたオバマ政権には、歴史的必然性があった。その後に表面化してきたのが先進国対発展途上国という南北問題である。地球温暖化対策をめぐるCOP15での対立はまさにそれを象徴するものである。
その間、日本も平成の世になり20年が経過した。そして、昨年は政権交代という歴史的転換を迎えたが、新政権は自民党政権下の負の遺産(多額の国債残高)を抱えて身動きできないでいる。20年前につけた大納会の株価38,915円は、昨年には10,546円まで下がってしまった。
これが世界と日本の立ち位置である。そして一つだけ言えることがある。それは先進国の間には変革はあっても希望が見えないことである。日本にもそれが言える。
閉塞感を抱えたまま越年してしまったが、政権交代を選択したことが正解であって、「希望」が見える年になるよう祈りたい。

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