分業による協業 [フロー理論]

これらのチームに共通するのは「分業による協業」の関係だ。この概念は産業構造の文脈で語られることが多いが、ここでは、組織の中の役割分担という意味で使うことにする。
すなわち、まず、チームメンバーはそれぞれ違った役割を担う。そして、メンバー一人ひとりはそれぞれの立場でしっかりと自分の役割を果たすことが求められている。これが分業だ。
そのうえで、他のメンバーの動きを見ていて、ボールをパスするなり、守りを固めるなりして勝利という共通目標に向かって協力し合う。これが「協業」だ。
この「分業による協業」をスムーズに適格に行えるチームは強い。たとえ、スター選手がいても、一人では戦えない。他のメンバーの協力があってはじめて、そのスター選手の力が発揮できるのだ。それをメンバー全員が心得ていて、試合でそれを発揮できる。これがチームワークであり、メンバーも他のメンバーが力を発揮するのを見て喜べる。・・・これが フローの状態にある組織のことだ。 (続く) 

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