チームビルディング [フロー理論]

フロー組織をつくるためにはどんな人材を集めるのが効果的かというチームビルディングの問題である。
その答えは、「自尊心の高い人」を集めることだ。以前にもこの欄で書いたと思うが、自尊心というと、日本では悪い意味で使われることがほとんどだ。尊大だ、プライドが高い、虚栄心が強い等々、いずれも悪い意味で使われている。そして、語尾にはたいてい「やつ」がつく。「あいつは自尊心の高いやつだ」と。
これはあべこべの使い方だ。自尊心の本来の意味は、文字通り「自分を尊ぶ心」で、過大評価することもなく、過小評価することもなく、自分自身を適正に評価し、もっとよくなろうと思う心のことだ。
すなわち、謙虚であることが第一条件であり、さらによくなろうと向上心をもつことが第二の条件である。
このような人は、他人を競争者ではなく、自分のパートナーとして考えることができる。
すなわち、自分が「成長」するためには、他人の支援を喜んで受けることができるし、一方、他人に対して喜んで支援の手を差し伸べることもできるのだ。
つまり、お互いに持っていない部分を補い合って、全体最適を考えられるチームづくりには、このような共生の生き方ができる人、すなわち「自尊心の高い人」を集めることだ。(続く)

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。