ベルリンの壁の崩壊 [日記]

今日(11月9日)は、ベルリンを東西に分断していた「ベルリンの壁」が崩壊して20周年にあたる。私は、その1週間後にはベルリンに立ち寄る機会があって、あの「歴史的な瞬間」に立ち会うことができた。日本を発つ前には、壁の上に立って沢山の人々がハンマーで壁を砕くシーンを見ていて、大きな変革の時代がくることを予感させた。1週間たっても、ベルリンにはその時の興奮が覚めやらぬ雰囲気があった。
その後の変革とは何だったのか。
東西ドイツの統一、ソ連の崩壊により、東西の冷戦構造はあっけなく崩壊した。
そして、IT革命と共産圏を巻き込んだ形でのグローバリゼーションの波が重なり合う形で襲ってきた。
「IT革命」は、アメリカが冷戦時代に膨大な国家予算を投入して開発した基幹技術の民生転換の結果生まれたものである。
一方、「グロ-バリゼーション」は、共産圏諸国の市場経済への組み込みという冷戦後の「大競争時代」を意味した。それを主導したのがアメリカであり、アメリカの一極支配がしばらく続いた。
そのアメリカも、イラク戦争と金融バブルの崩壊でつまずいてしまった。多極化が進む中で、世界はどこへ向っていくのであろうか。20年という時間は、あっという間に過ぎてしまう。

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