喫煙の心理(4) [タバコと健康]

禁煙しない人は、何故止められないのか?しかも、タバコを吸い続ければ、将来健康を害する可能性が高い、ということを理解したうえで吸い続けるのですから、そこには特殊な「心理」があるにちがいない。
これを「認知的不協和」という理論で説明したのがレオン・フェスティンガーです。
認知的不協和というのは、人が矛盾するあるいは対立する意見や信念、態度などを同時にかかえるときに生じる不快な心理状態をいいます。そのようなとき人は、不協和を解消しようとして、2つの認知のうちどちらか一方を変え、他の認知との間に生じている不協和を解消、またはできるだけ小さくしようとする、というものです。
 喫煙に適用すると次のようになります。
喫煙する人は、喫煙が身体に悪いということは知っている。禁煙できれば不協和はおきないが、タバコを止められないために不協和が発生する。この不協和をもち続けることは難しいので、この不協和を低減しようとする。その結果、「タバコを吸うことでストレス解消になっている」「タバコを吸わなくてもガンに罹っている人がいる」「タバコを吸ったからといってガンに罹るとは限らない」などという認知(言い訳)をもつことにより、自分の行動(喫煙)を正当化しようとします。(続く)。

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