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教師の受けとめ方 [子育てコーチング]

「期待ー自尊心」のマトリクス図を完成させた後で、先生がたに次のような質問をしてみました。
皆さんは教育のプロとして、どのような子どもを育てようと意図していますか?それに対して「一人ひとりの個性を伸ばそうとして指導しているので、「高いー高い」のゾーンの子どもを育てようと思っている。ただし、自尊心ということはあまり意識していなかったことは否めない」。続けて、次のような質問をしてみました。「それでは、ご自分のお子さんについてはどうですか?」。
答えは「自分の子どもの場合は、ついつい他の子と比較してしまう」というものが多かった。
つまり、教師としての建前と親としての本音の使い分けが行われているとことが解ったのだ。



親の受けとめ方 [子育てコーチング]

それでは親のほうはどうか。
教師の「親としての本音」の部分がそのまま当てはまる。つまり、子どもを他の子と比較して判断しようとするのだ。
複数の子どもがいれば子供どうしで、一人っ子ならばわざわざ他のうちの子と比較する。その場合、優れている面は何も言わないで,劣っている面だけを取り上げてダメだと指摘する。すると子どもは劣等感をもつようになり、自分のことをダメな人間とみなすようになる。本来、一つのことで劣ることを他の子並になって欲しいと望む親心から、ついつい「お前はダメな子だ」と言ってしまう。この論理の飛躍が子どもをダメにしてしまうのだ、ということに気づく必要がある。このようなとき、親は「~をうまくやるようになろうね。お前(あなた)ならそれができる」と励ますことことだ。そして、少しでも進歩すればほめてあげる。そうすれば、子どもも自信をもつようになる。
親のちょっとした心がけで、どのような子どもが育つかが決まってくるのだ。そして、そのようなことを学ぶ「場」をつくろうと思っている。

日本の教育の現状 [子育てコーチング]

このように見てくると、しっかりした自尊心をもつことがいかに重要であり、生きていくうえでの大切な基盤になるかが理解できます。しかしながら、残念なことに日本では、自尊心について正しく理解されておらず、その必要性も叫ばれていません。学級崩壊に代表される荒れる学校の実態は、子どもたちだけでなく、親・教師の自尊心の危機でもあることを認識する必要があります。そして今こそ、自尊心の確立を家庭と学校教育の基本にすえるべきだと思わずにはいられません。
私たちは他の人を尊敬することは教えられてきましたが、自分を尊敬することは誰からも教えられていません。自分を尊敬できない人が他人を尊敬できるでしょうか?私たちは、子どもに自分自身を尊敬することを、小さいときから教える必要があります。そして、自分の行動に責任をもち、自分の人生のハンドルを握るのは自分自身であることをしっかりと自覚させることが必要なのではないでしょうか。
今こそ親は立ち上がるときだと思います。

自負心 [子育てコーチング]

自尊心に似た概念に自負心があります。辞書をひくと「自分の才能に自信や誇りをもつ心」と解説してあります。自尊心が自分自身に対する信頼感であるのに対して、自負心は自分の能力に対する信頼感です。つまり、自負心とは「自分が努力すれば周囲や自分自身に対して好ましい変化を生じさせうるという自信」のことで、心理学的には「自己効力感」と言い換えることができます。
ところで、自負心は自分の能力に対する信頼感ですから、時として揺らぐことがあります。私たちは、新しいことを手がけたり、自分より能力のある人と競争しなければならない時だってあります。そのような時、自負心は揺らぎます。しかし自尊心は揺らぎません。子育てをするとき注意が必要な点です。(つづく)。

自負心(続) [子育てコーチング]

自尊心は他との比較とか、条件がつかない絶対的な思いですから、うまくできないことがあっても簡単にはぐらついたりはしないものです。
自分自身に確信をもっている人は、たとえあることに失敗しても、次回にはきっとうまくやれると思います。したがって、自分に対する自信を喪失することはありません。
しかし、自尊心がゆらげば、自負心もぐらついてきます。自分に対する信頼感がくずれば、その上に構築されるものはすべてくずれてしまうのです。自尊心あっての自負心であり、その逆ではありません(続く)。

東大生の劣等感 [子育てコーチング]

例として、東大生の劣等感について考えてみましょう。エリートの象徴のように見られる東大生が劣等感をもっていると言ったら驚かれるかもしれませんが、これは本当のことです。彼らは、小さいときから成績が優秀で、学校では常に一、二を争ってきた学生たちです。当然のことながら親や教師は期待し、他人と比較しながら子どもを叱咤激励します。したがって、分類からいえば、「期待ー高い、自尊心ー低い」育てられ方をするわけです。そして、成績が抜群に良いものですから、うぬぼれと自負心(自己効力感)は高いといえます。そして、受験戦争のなかでひたすら友人たちと競争し、自負心のみで生きてきたその学生たちが、いざ東大に入学してみると、自分より頭の良さそうな学生がいっぱいいる現実に直面します。そして一様にショックを受けるのです。そして、一番でないと気がすまない自分が、そうでない自分を許せないのです。世間では贅沢な悩みと言うでしょうが、当の学生たちにしてみれば、深刻な悩みなのです。これこそ、評価基準を自分以外のものに求めたために起こってくる現象です。(続く)

自尊心が低いということ [子育てコーチング]

自尊心が低い人の根底にあるのは、自分が別の誰かであればよいと思っていることです。
彼らの言い分は、「もっと頭の良い子に生まれてきていたら」、「あと10才若かったら」、「もっと美人に生まれてきていたら」などと、無いものねだりをして、ありのままの自分を認めることを拒否するのです。自分の学歴、容姿、家族さらには親の職業などをもちだして、自分の実力以上のイメージを与えようとする(優越感)ことも、自分の欠点や弱点にこだわり、そのために自分はいつもうまくいかないという思い(劣等感)も、いずれも評価基準は外にあります。
劣等感の要素はだれもがもっています。それを自覚するのは正常なことです。正確な自己イメージをもっているということですから。自尊心の高い人は、自分の欠点や弱点を素直に認めて、それを克服しようと努めますが、できなくても卑下しないでそれを受け入れます。自分自身を正直に見つめ、誰にも欠点があることを知り、自分にできることとできないことを知ることは大切なことです。
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