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問題児 [子育てコーチング]

この問題に公立小・中学校の先生がたに答えてもらったことがある。
典型的なパターンは以下のとおりです。
・親の高い期待に応えられる子どもは多くはいないが、その子は、他の子と比較して「自分はできる人間だ」として、うぬぼれの強い人間に育つ。しかし、常に期待に応えられるわけではないので、そのような時は落ち込んでしまう。
・親の期待に応えられない子は、それが何回か続くと「自分はダメな人間だ」と思うようになる。そして、内にこもるようになる。場合によっては、家にこもってしまい不登校になる。

問題児(2) [子育てコーチング]

問題児をつくらないためには、振り出しにもどって「期待と自尊心」について考えてみればよい。
まず、期待について。親が自分の子どもに期待するのは自然な成り行きである。期待するからこそ子育てに力が入るのである。これをやめなさいとは言えない。とすれば、良い子どもを育てるには、自尊心の高い育て方をする以外にない。
このような問題児を生み出す要因は、親が、子どもが小さいときから他の子と比較して育てることにある。つまり、自尊心の低い育て方である。これをやめる以外に子どもは救われない、といえる。親は子どもをその子のありのままを受け入れて、その子の成長に手を貸す。
常にゼロからのスタートだと思えば、毎日が成長のプロセスである。

その他のゾーンのイメージ [子育てコーチング]

それでは、他のゾーンではどのような子どもが育つのだろうか?
まず、期待が高くー自尊心が高い:
これが一番望ましいゾーンで、子どもは健全な自己イメージをもち、自分だけでなく他人に対しても肯定的に接することができる。そのため、このような子どもの周辺には自尊心の高い子どもたちが集まってくる。競争に対しても肯定的で、ベストをつくすことで、それを克服することを目指そうとする。目指すのは常に自己ベストだ。つまり、ベスト・オブ・ベストが彼らのテーマになる。

その他のゾーンのイメージ(2) [子育てコーチング]

それでは「期待が低くー自尊心が高い」ゾーンではどのような子どもが育つか?
これは難しいテーマです。自分の子どもに期待しない親とはどんな親だろうという疑問が先にたってきます。いっぽうで、高い自尊心をもつ環境をつくるからには、教養のある親だろうと推測できます。自分(場合によっては両親)の仕事のことで忙しく、子どものことはかまっておれない、しかし決して放任しているわけではない。子どももそのことを理解していて、孤独を感じているが道を外れることはない。
このような環境では、一匹狼的な子どもが育つのではないか。この結論には異論があるかもしれません。

その他のゾーンのイメージ(3) [子育てコーチング]

それでは、「期待が低いー自尊心が低い」ゾーンではどのような子どもが育つだろう?
子どもは、親から期待されないだけでなく、他の子と比較されてできていないことを指摘される。そして、「お前は何をやってもダメなんだから」と言われる。このような環境では、子どもは家にいても面白くないので、同じような境遇の仲間を探そうとする。そして、グループを組んで遊び、場合によっては弱そうな子どもを見つけてイジメる。
一方、仲間を見つけられない子どもは、逆にイジメの対象になり、最悪の場合は引きこもることになる。

ピグマリオン効果 [子育てコーチング]

これまで見てきたことから言えることは、よい子どもを育てるには、期待し、健全な自尊心を育てることである。
そのなかで、まず期待することについて述べてみたい。
心理学的に言うと、期待することの効果は「ピグマリオン」効果といわれる。この話は、ギリシャ神話に登場して以来有名になっている命題で、「人は期待されれば、その期待に応えるように行動する」ということだ。プラスに期待されれば、それに応えるべくプラスに行動し、マイナスに期待すれば、マイナスに行動するということだ。このことについては、色々な実験とレポートが報告されていて、ほぼこれを裏付けている(例:「教室のピグマリオン」)。これを親子に当てはめると次のように言うことができる。
「親が子どもに対して期待しそのように接すれば、子どもはそれに応えて行動するようになる」。これが、期待することの効果だ。

自尊心を取り戻す [子育てコーチング]

これまでのレポートから言えることは,良い子を育てるには、自尊心を正しく理解し、それを取り戻す以外にない、ということが理解できるであろう。期待について心配する必要がない(何も言われなくても期待する)とすれば、もう一つの要素である自尊心を高めることが必要なことは言うまでもない。
自尊心が低い育て方とは、親が他の子と比較して劣っているところを補おうとする育て方であり、「うちの子はどうしてダメなんだ」と、ついつい子どもにきつく当たってしまう。それが重なると、子どもは劣等感をもつようになる。このような育て方は人並みの平均的な子どもを育てるという戦後教育のあり方に通ずるものである。もう一つの、「子ども一人ひとりの特性」を見て、それを育てるという個性重視の考え方が見えてくる。それは、他人と比較することなく自分の特徴を生かそうとすることであり、その特性を生かして成長しようとする態度を生み出すことになる。平均化は個性をつぶすことになっても、生かすことにはつながらない。
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