つかの間の開放感(6) [男の居場所]

定年後のしばらくの間、自由になった開放感に浸る。まったくの自由の身だ。24時間すべてが自分のものとなる。何をやってもよいのだ。しかしそれもつかの間のことだ。
定年を境に名刺はなくなり、自分を証明するものは何もない。自分とは何者だろうという問いかけが始まるのがこの時期だ。自分だけが頼りだが、現実には頼りない自分がそこにある。
何かをしたいのだが、何をしていいかわからない。
会社に行けば“やるべき仕事”があった。しかしもう誰も指示してくれる人はいない。逆に指示してやらせる人もいない。
そのとき、身近にいるのは配偶者だけだが、その配偶者との会話が続かないのだ。

コメント(0) 

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
宙ぶらりん(5)七五三 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。