エミール・クーエの見解 [AMM(心の冒険)]

エミール・クーエは、『自己暗示』のなかで、興味ある事例を用いて顕在意識と潜在意識の関係を説明しています。
たとえば、幅30センチ、厚さ5センチ、長さ10メートルの板を渡るとしましょう。この板を地面においた場合、誰でも「そんなものはわけないさ」と言って渡ることでしょう。
それでは、他の条件を同じにして、高さだけを大寺院の塔のてっぺんに引き上げたらどうでしょうか。大抵の人は「とんでもない」と言って尻込みすることでしょう。また、実際に渡ったとしたら、落ちる確率は大変高くなります。それは、潜在意識のレベルで板から落ちることをイメージするからです。ところが、トビ職の人なら「自分ならできる」と思えるから渡れるのです。
つまり、顕在意識で「落ちないように渡ろう」と思ったとき、潜在意識も同じように思えない限り、それは実現しないのです。
クーエは、これらのことから、顕在意識と潜在意識の関係を次のような二つの法則として導き出しています。
第一法則:想像力(潜在意識)と意志(顕在意識)が相争うとき、勝者はつねに想像力(潜在意識)のほうである。
第二法則:意志(顕在意識)と想像力(潜在意識)が一致したときは、その力は和ではなく積となる(大きくなることを象徴的に表現)。

これらのことから言えることは、物事を実現するためには、顕在意識と潜在意識のベクトルを同じにする必要がある、ということです。つまり、顕在意識で思っていることを、潜在意識に受け入れさせることができれば、希望することは実現するということです。

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