下り坂の社会(5) [日記]

下り坂の前には上り坂があった。日本では、戦後の1945年から始まり、バブルがはじけた1990年代初めまで50年間続いた。その様子を五木氏は「躁の時代」と捉えている。そして、10年の空白期をはさんで、今は「下り坂」に入っている。それは「欝の時代」であり、躁の時代が50年間続いたように、欝の時代も50年間続いてもおかしくないという。
下り坂になっても、最初は傾斜が緩やかだから気がつかない。そしてある日突然急な坂道になって驚くことになるのだ。「失われた20年」というのは、まさに上りきったところにある小さな平坦な踊り場のことだ。
これから下っていく。そして下るときには、体重の移動も、歩幅も、上るときとは違った姿勢が必要になるのだ。

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