大震災から1年 [東日本大震災と原発問題]

 3・11に被災され、その後仮設住宅に移った人の中に、孤独死する人が跡を絶たないという。先が見えないで、希望を失ったことによる無力感がそうさせたのだと思う。
ペンシルバニア大学のM・セリグマン教授に学習性無力感という理論がある。
逆境に立たされて、自分がどのように働きかけても思うようにならないという経験を何度もすると、人は無力感を学習し、行動を起こさなくなるというのだ。
肉親を失い、家を失い、親しい友人を失って「生きるすべを失ってしまった」と感じ、自分ではどうすることもできないと感じた人は、自ら命を絶たなくても亡くなる。
そこに無いのは希望だ。希望がなければ、人は生きることはできても、未来に向かって生きていくことはできない。
閉塞状態というのはまさに希望の無い状態を言うのだ。失われた20年のうえに、今回の大震災が重なって、ますます閉塞感が漂っている日本。突破口はどこにあるのか。



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