日本国債の格下げ [日記]

民主党の代表選挙およびリビア情勢の報道のはざ間で、地味に報じられているのがムーディーズによる日本国債の格下げである。既に4月と5月に大手格付会社が格下げを発表しているとはいえ、先日アメリカ国債の格下げの発表があったとき世界中が大騒ぎしたのと比較して、日本ではなんと静かなことか。
これで、日本は中国やチリと並んで、最上位から4番目のAa3(ダブルAマイナス)に引き下げられた。
その理由は、財政赤字が主要先進国の中で突出した水準になっていて、なおかつ財政健全化の努力が見られない、というものである。
財政赤字の問題は、海外では重要視されており、IMFも「財政健全化に向けた取り組みが急務である」との見解を示した上で、日本に対して「消費税率を15%まで段階的に引き上げるべきである」との勧告を発している。
ところで、足元の日本では、財政健全化の問題は常に先送りされてきたテーマで、今回の民主党代表選挙に名乗りをあげている人も、票に結びつかないという理由でほとんど口にしない。
自分や党のことよりも、国のことを思って政治生命をかける人はいないのか。われわれも、負担増を覚悟でそういう政治家を選ぶ必要があるような気がする。

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