二つの意識 [フロー理論]

これらのことを心理学的に整理しておこう。
「意識」という言葉は、ラテン語のコンシャスネスからきている。コンとは「自己」、シャスとは「知る」という意味である。つまり意識とは「自己を知る」ということだ。
私たちの心は、意識する心(顕在意識)と無意識の心(潜在意識)の二層からなっていて、自分のなかに二人の自分がいるようなものだ。
 顕在意識と潜在意識の関係は、しばしば海に浮かぶ氷山にたとえられる。海面上に浮かんでいる部分(顕在意識)は氷山の一部分にすぎず、機能的には、海面下におかれている部分(潜在意識)のほうがはるかに大きい。人の心には、意識下に自覚されない潜在意識という大きな領域があって、それが自分を動かしているというのは何とも不気味な感じがする。

なお、顕在意識、潜在意識には具体的には次のような機能がある。
顕在意識---知覚、連想、評価、決定
潜在意識---記憶、習慣、自己イメージなどの蓄積(データバンク)
自動制御装置(目標の追求)
問題解決などのエネルギーの供給機能

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