発電コストから見た原発 [東日本大震災と原発問題]

原子力発電は、他の方式に比べると安いように見えるが、どうやらこれにはカラクリがあるようだ。それを指摘する人は、減価償却のための期間が異常に長いこと、また、約50年間稼動した後の解体、廃炉のための費用などが含まれていないという。今回の東電の事故はそれを気づかせてくれた。
それが真実とすれば、原子力の発電コストは、今回のような事故が無くても3倍から5倍になり、決して安いとは言えないのではないか・・・そう考えても決して不都合なことではない。
ただし、原子力発電はCO2を排出しないので、地球温暖化対策としては最適だ、という意見がある。そのため、政府は平成22年のエネルギー基本計画で原子力発電を軸にしたエネルギー政策を打ち出したのだ。
それを考慮したうえでも、今回の事故は、危険性とコストの両面から見て、次代のエネルギーの主力に据えるには無理がある、ということを気づかせてくれたように思う(続く)。

なお、25日(土)からいよいよ「リーダー養成講座」が始まる。

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