第6期「21世紀を担うリーダー養成講座」(1) [21世紀を担うリーダー養成講座2011]

 6月25日(土)、淑徳大学公開講座「21世紀を担うリーダー養成講座」がスタートしました。今年は、東日本大震災があって2ヶ月延期して開催することになりました。
初日の25日は、受講生の自己紹介や記念写真などが行われ、次のようなスケジュールで開講式およびおよび記念講演が行われました。
1.開講の挨拶 : 井口義久氏(淑徳大学経営コミュニケーション学科長)
2.記念講演  : 大竹美喜氏(「養成講座」主管、AFLAC創業者・最高顧問)
3.講義    : 織田善行氏(「養成講座」塾長)

1.井口義久氏の挨拶の要旨
21世紀になって、私たちは豊かな社会を目指しているが、そのためには新しい指針が必要になってきている。それは「社会貢献」という座標軸で、
・企業は「社会貢献(CSR)」を経営のなかに取り入れる
・個人は「社会貢献」できる人間になる
ということで、共存―共助の考え方が定着することである。

2.大竹美喜氏の記念講演の要旨
今年に入って中近東で民主化運動がはじまって、世界を巻き込んだ新しい胎動が起こっている。
そんな中で日本に東日本大震災が起こり、その対策をめぐって政治が混迷している。
このような時こそ傑出したリーダーが必要になるのだが、これからの日本をどうするかというグランドデザインを描かないまま、対症療法的な対策をうつものだから国民は不満と不安をもっている。
大切なことは、危機の先を見据えて、次につながる胎動に目を凝らすことです。国の将来や、次世代を担う産業や技術はこのような逆境のときにこそ誕生するものです。
この講座は、日本を代表する経営者や学者の皆さんにお願いしています。皆さんは、これらの講師の話を単に面白いというだけで終らせないで、自分なりに咀嚼して、自分の言葉で語れるようになって欲しい。

3.織田善行氏の講義の要旨:
「企業文化の変革とリーダーシップ」というタイトルで講義があった。
企業文化は、社員に共有された信念や価値観であり、社員の行動スタイルを方向づけるものである。いわばその企業の行動規範というべきもので、長期的に見れば、企業文化と業績との間には密接な関係がある、というハーバード大学の研究がある。
そして、この「文化」を変えないで企業を変えることはできない、として建設的な企業文化を創る必要があること、そしてそのためにはリーダーシップが必要だ。
マネジャーは現状維持をテーマに短期的な視点で経営するが、リーダーは長期的な視点で企業の成長をテーマにして経営する。
管理職も、リーダーの視点をもって仕事をしていく必要があること、そして人間力を養う必要がある。

なお、次回は7月9日(土)―10日(日)に合宿を予定しています。
  
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